終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#EX/枯野瑛


終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?#EX (角川スニーカー文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年2月刊。
終末なにしてますかシリーズ初の短編集。
アニメ化予定の完結済み前作の方のお話です。
全体的にほっこりと温かい話のはずなのに、切なくてたまらない気持ちにさせるのが流石すぎて。

☆あらすじ☆
2017年4月よりTVアニメ放送開始予定! 「終末なにしてますか~?」第一部、外伝。
春の陽だまりの中、幼い少女妖精・ラキシュは《聖剣》セニオリスを抱え夢想する――。
それは500年前の出来事。正規勇者(リーガル・ブレイブ)リーリァ14歳、準勇者(クァシ・ブレイブ)ヴィレム15歳。人類を星神(ヴィジトルス)の脅威から救う兄妹弟子の日常は、なかなかにデタラメで色鮮やかで……。
それは少しだけ前の出来事。死にゆく定めの成体妖精兵クトリと、第二位呪器技官ヴィレム。想い慕われる一分一秒は、忘れ得ぬ二人の夢となる。

以下、ネタバレありの感想です。

 

終わってしまった物語の、ちょっと平和だった頃のエピソードを集めた短編集。
・・・・・・そのコンセプトからして泣けてきます。結末を知ってるだけに。

 

5本立ての短編集のなかでも、特に印象に残っているのは在りし日の正規勇者・リーリァを描いた『亡国の姫勇者』
当時の人類世界の風景とか、リーリァから見たヴィレムという準勇者がどうだったかとか、リーリァがヴィレムをどう思っていたかとか。
なんかもう読んでて切なすぎました。こんなにも面倒くさい想いを抱えてたのかぁって。
ヴィレムを高嶺の花に例えたことに最初は笑ったけれど、ヴィレムの在り方を彼以上に大切にしてたのかなって思うと健気さにきゅんとします。本人にそういうつもりはないのだろうけれど。
それと、天真爛漫な雰囲気に反して幸せの感じ方がどこか一歩引いてるところも寂しい・・・・・・その後の彼女の結末に思いを馳せて、やっぱりちょっと泣きそうになったり。

 

リーリァ可愛すぎると悶えていたけれど、クトリの恋の芽生えを描いた『青空の黄金妖精』も可愛くて良かった。
いやもうクトリは出てきて乙女脳を丸出しにされるだけで泣けるんだけど。この時点で終わりが見えていて、読者的にも結末を知っているからこそ、彼女が恋に必死になってる姿に愛しさと哀しさを感じるんです。
だからもうほんと切なすぎてツライんだって・・・・・・。

 

この2つの短編(というより中編?)をつなぐ前中後の短編の主役はラキシュだから、あとがき通りセニオリスの(持ち主たちの)エピソード集だったわけですね。
持ち主それぞれの軌跡を思い返しつつ、冒頭でラキシュが言う「本当の本当にどうしようもない時に、少しずつセニオリスに助けてもらったんだよ。みんなの大恩人で、本当にすごい剣なんだから」というセリフを読むと、セニオリスに対する見方も少し変わってきたり。

・・・・・・と、しんみりしていたらあとがきで笑ったw

 

そういえばアニメのシリーズ構成は著者自ら担当されるとのこと。どんなアニメになるのかなぁ。すごく楽しみです。

 

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