流星茶房物語2 月下の龍と恋を誓う/羽倉せい


流星茶房物語 月下の龍と恋を誓う (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年2月刊。
茶師の少女が皇帝のために、国の運命を握る大一番に挑む中華ファンタジー第2弾。
今回は天才茶師がライバルとして登場、という王道展開にワクワクしました。
前巻で積み残した問題も片付いて綺麗に終わっているんだけど、もしかして完結?

☆あらすじ☆
獅国王・豪粋との宴で皇帝・煌慶のピンチを救った新米茶師の楓花。しかし楓花を気に入った豪粋は、楓花を獅国に寄こせと圧力をかけてきて!? 断るためには、未だ空位の宮廷茶師になるしかない――! 楓花は煌慶の叔父・斐周が味方する茶師・孤空と宮廷茶師の座をかけ勝負することになるが……。
「俺は未来永劫、あなたを手放すつもりはない――」
孤独な皇帝と茶師の中華風ラブ・ファンタジー、激動の続編!

以下、ネタバレありの感想です。

 

皇帝・煌慶の信頼を得て彼の窮地を救ったものの、獅国王に目を付けられたことで早急に宮廷茶師にならなければならなくなった楓花。
しかし政敵・斐周が送り込んだ天才茶師・狐空の登場により、楓花は彼との勝負に挑むことになりーー。

 

というわけで、今回は宮廷茶師の座をかけた天才茶師同士の戦いを描いたストーリーでした。

 

淹れる相手の心に寄り添う楓花に対し、ライバルである狐空はひたすらに自分の美学を追究するタイプ。
同じ天才型でも茶への姿勢が違うのが面白い対比だったと思います。
まぁ2本勝負のどちらも割とフラグがわかりやすいというか、展開が読みやすいものではあったけれど、それでも楓花がどうやってこの難局を乗り越えるのかワクワクしながら楽しめました。

 

特に後半の茶の問いは面白かったなぁ。
どの茶師にもできなかった伝説の再現をせよ!という難問に挑む楓花の試行錯誤がいい。
狐空の一貫した美学に引け目を感じたり、目先の物事にとらわれたりしつつも、最後は自分の在り方を見つめ直して基本に戻る。そういう楓花のキャラクターはやっぱり好感が持てると改めて感じました。

 

そんな楓花を支える煌慶。
スキンシップ多いなぁとニヨニヨw
結構ストレートに好意を伝えているのに身分差が前提にあるから楓花が勘違いするなって自分を戒めるじれったさにやきもきしてしまいます。
ラストは一応両想いまでこぎつけたけれど、でも楓花の立場は結局恋人止まりなのかな? そのへんちょっと気になるところ。

 

というか斐周との決着までついてしまったし、何となく雰囲気が完結でもおかしくない感じなのかな?

斐周との決着といえば、今回唯一惜しいと思ったのは斐周と煌慶の対話するシーンで結局楓花が活躍できなかった点。せっかくお茶を飲ませるところまでお膳立てできたのに主人公が空気になるとは勿体ない!
うーん、あそこは煌慶の見せ場と考えるべきなのかもしれないし、この結末はこれで悪くないんだけど。秩序を考えれば粛正は仕方ないですしね。
それでも、和を愛する茶師として、ここでこそ楓花の存在意義をみせるべきだったんじゃないかと思ってしまいます・・・・・・。

 

不満を感じる部分はあるものの、全体的には1巻同様とても面白かったです。
ここで終わっても綺麗だけど続刊が出たら嬉しい。期待しています!

 

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