エス・エクソシスト/霜月セイ


エス・エクソシスト (角川スニーカー文庫)
エス・エクソシスト (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2017年2月刊。
第21回スニーカー大賞「特別賞」受賞作。
ドSの女子高生エクソシストとそのアシスタントが、悪霊退治に挑むオカルトファンタジー。
ヒロインがかなりキツイ性格で暴力系なので、読む人を選びそうだなぁとしみじみ思いました。
事件そのものについては悪くなかったので、個人的には割と楽しめた感じ。
しかしほんと可愛げがあるのかないのか分からんヒロインだったなぁ・・・・・・。

☆あらすじ☆
女子高生にして悪魔祓い師の瑠璃崎蒼音と、彼女の下僕……もといアシスタントの一色弘青は“人間の未練”に取り憑く悪魔を退治するため、日々奔走するが? ドS少女と苦労人青年のバイオレンス悪魔退治バトル!

以下、ネタバレありの感想です。

 

エクソシストが公に認められた社会で、女子高生にしてエクソシストの資格を持つ瑠璃崎蒼音と、その下僕(アシスタント)の一色弘青
この二人が、とある中学校で起こったイジメ事件に関わる心霊現象の調査をすることになるーーというのが本作のストーリー。

 

エクソシスト系のオカルトものとしては、定番を押さえつつも個性を出そうとしているのが伝わってきて結構楽しめました。
まぁ「個性」の部分は蒼音の「個性」でもあるんで、だいぶ読んでてキツいところもあるんですけど。

 

うーん、ほんとにすごく強烈なヒロインだった・・・・・・。

 

殴る蹴るは当たり前で暴言吐き放題で横暴なヒロイン正直私は苦手なタイプです。
彼女の神父様至上主義は可愛げあると(ちょっとくらいは)思うけれど、こんな可愛げじゃ払拭できないくらいアクが強い。
こういうヒロインに好感を持つってなかなか難しいと思うんですよね。
暴言に知性やウィットを感じられたらまだ良かったのに、雌豚だの雑巾だの物言いがストレートすぎて残念。
女王様というより小娘にしか思えなかったんだよなぁ。ドSキャラっていうのはもっと罵られることが楽しくなる感じじゃないと←

 

蒼音のキャラに面食らったけれど、悪魔との契約の恐ろしさや、イジメから見えてくる人間観などについて描かれていくストーリーは面白かったと思います。
よくある展開と思わせて、そこでもサディスト女が出てくるのかよ!って震えた。

 

蒼音と弘青の関係についてもあまり他には見ない感じで新鮮でした。親子と異性をいったりきたりな感じに悪魔の呪いでがんじがらめ。幸せになれそうでなれなさそうな雰囲気も、「悪魔と契約したら不幸になる」というルールそのままでなんともゾクゾクします。
まぁ蒼音がこうなってしまったのは彼の教育が間違っていたわけだから自己満足に浸ってないでちゃんと躾けて・・・・・・と突っ込まずにはいられないけれど。

 

弘青にはタイムリミットがある以上、シリーズが続くと寂しい結末が待っていそうな気もします。さてどうなることやら。そこを覆すのはなかなか大変そうです。
新人さんということで、成長への期待を込めて今後に注目したいと思います。

 

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