弱キャラ友崎くん Lv.3/屋久ユウキ


弱キャラ友崎くん Lv.3 (ガガガ文庫)
弱キャラ友崎くん Lv.3 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年1月刊。
陰キャラ高校生が人生を攻略する青春小説第3弾。
今回もとても面白かった!
表紙を飾った菊池さんが天使すぎて死ぬかと思ったし、やっぱりこの物語のラスボスは日南なんだなと再確認しました。

☆あらすじ☆
こんなの弱キャラの夏じゃねえ!
怒濤の一学期が終わり、夏休み。薄々特訓漬けになる気はしていたが、日南葵というリア充モンスターは俺の予想のはるか先をいっていた。
「まあ簡単に説明するとね、優鈴と中村をくっつけようって合宿なのよ」
BBQからの川遊びからの男女お泊まり。まあ、リア充を絵に描いたようなイベントだなと思う。問題はただひとつ。そこに俺も参加するということである。なにこの圧倒的違和感。男同士のトークも頑張れって日南の意図は分かるけど、中村となに話したらいいんだよ……。さらに、日南のスパルタは止まらない。
「この夏の目標は、『菊池さんと付き合うこと』ってところね」
いやいやいや、それもうほとんど最終目標だろ! 俺の夏休み、どうなっちゃうの!?バイト、合宿、デート……弱キャラにあるまじき、充実した夏が始まる!!
『このライトノベルがすごい!2017』で新作部門3位にランクインした超話題作、待望の続刊!! 弱キャラが挑む人生攻略論第3弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

夏休みに入っても日南の特訓は続く、ということで友崎くんがリア充の夏休みに挑戦する第3巻。

菊池さんとデートしたり、バイト面接に行ったり(できればバイト中の描写がほしかったなぁ)、日南やななみたちと合宿行って他人の色恋に首を突っ込んでみたり、と終盤のアレを除くと充実してキラキラした夏休みを送っていた感じ。
慣れないことばかりの状況を真面目に取り組んでいた友崎くんの一生懸命さがすごく良かったです。
水沢が言っていたけれど、こんなに頑張れること自体がちょっと羨ましく思ってしまいます。

 

それにしても、途中の合宿回が意外にも楽しそうだったのはびっくりでしたw
完全アウェーなのにちゃんと本人も楽しんでるのが成長を感じるというか。
私なんか、「もどかしいからくっつけてやろーぜ!」っていうお節介なノリがすごくリア充高校生っぽいなーってちょっと苦笑いしてたくらいなのに。
彼らの行動を受け入れてなにか自分も力になれないか考える友崎君の素直さが眩しい。

 

あと「いじる・いじらない」という対人関係の駆け引きの解説もすごく面白かったです。
特にいじられた際に自分を下げずに切り返すくだり。漠然と感じていたことを言語化されてめっちゃスッキリした・・・!

 

合宿回といえば、肝試し時の日南の行動はどういうこと??
相変わらず計算と仮面の内側で何を考えてるのかよくわかんないヒロインなんですよね。本気でキスしようとしたの??からかっただけ???駆け引き強すぎて怖い…!

 

日南の仮面や考え方については、3巻にして深く切り込んでいったのも印象的でした。
たしかに最初の「菊池さんと付き合え」っていうオーダーに私も嫌悪感はあったのだけど(友人はともかく恋人は指図されてどうこうするものじゃないだろって)、1巻から人間相手に攻略云々言っちゃう感じの作風だったしスルーしたんですよね。ちゃんとそこを真剣に考えるとは。良い展開だ・・・!
あそこの日南と友崎の論戦は、結論こそ先送りだったものの、読み応えを感じて面白かったです。

 

日南と友崎の訣別は、日南が最強格だけにどう落としどころをつけるのか不安ではあったけれど、そのキーパーソンとなるのが今回で一気に仲を深めた菊池さんだったことも良かった。
ていうか菊池さん天使すぎでは。もう彼女が恋愛方面のメインヒロインでもいいよ?

 

日南と友崎の間に横たわる価値観の相違、「本当にしたいこと」の有無といったものはこれからも大きな問題となっていくんでしょうね。
やはりラスボスは日南。
今後の展開もとても楽しみです。

 

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