京都寺町三条のホームズ1/望月麻衣


京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)
京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2015年4月刊。
面白かった!
京都を舞台に、骨董品にまつわる謎をいけずで格好いい京男子「ホームズさん」が解き明かしていくライトミステリー。
謎と真相が予想以上に読み応えがあり、それでいてサクサクと楽しめる良い作品でした。
主人公の失恋女子高生と、彼女をからかう大人なホームズさんのコンビも可愛くて良かったし、続きがとても楽しみです。
それにしても京都行きたさが高まるなぁ・・・・・・!

☆あらすじ☆
京都の寺町三条商店街に、ポツリとたたずむ骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵は、ひょんなことから、そこの店主の息子の家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は物腰や柔らかいが恐ろしく感が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、様々な客から持ち込まれる奇妙な依頼を受けるが――エブリスタ発、人気No.1キャラミス!

以下、ネタバレありの感想です。

 

失恋に苦しむ女子高生・真城葵は、交通費を得るために入った骨董商で大学生・家頭清貴に出会い、目利きの才を見出されたことでアルバイトとして雇われることに。
清貴は「ホームズ」とあだ名をつけられるほど鑑定眼・観察眼に優れた人物であり、葵は彼と一緒に骨董絡みの様々な謎に関わっていくことになるのです。

 

京都×古美術×イケメン京男という胸が高鳴る設定でありつつ、ライトミステリーとしてもしっかりとした読み応えを感じる作品でした。

謎を解き明かす過程で骨董品や古美術の蘊蓄が語られるのも楽しいし、そこから事件の真相を導き出していく流れもスムーズで実によくできているんですよね。
いけずの京男子・ホームズさんの千里眼じみた推理も爽快で、ワクワクと楽しく読みました。
あと、個人的に「なんでも鑑定団」が好きだから、鑑定額込みで蘊蓄が語られるっていうのにすごく楽しくなってしまうのかもしれない。葵が毎度お値段を気にする気持ちがわかりすぎる〜

 

連作短編的な構成で、個人的には第二章『葵の頃に』のエピソードがお気に入り。
流れ的に姉妹間で確執があると予想していたのに(華道展のくだりで妹は姉に利用されているのかと思って・・・)、美しい家族愛・姉妹愛が明らかになって驚きました。でもこういうオチの方がすごく良いです。爽やかな結末に満足。

 

あとは第五章『祭りのあとで』も良かった。
何が良かったってホームズさんの返歌が最高でした。めっちゃスカッとした!お断りすら雅だなぁ。
それと、葵を取り囲んで謝罪を受け入れさせようとする友人たちのあの構図、何気にあるあるだと思うんですよね・・・・・・人って集まると正義だと思い込むから・・・・・・。

 

事件の合間でのんびりと仲良くなっていく葵とホームズさんのキャラも素敵。
葵は女子高生らしい迂闊さがあるけれど、根が良い子なのが伝わってくるのが可愛いかったです。
ホームズさんは、まさに京都の男って感じ。京都のひとって、物腰柔らかで遠回しに意地悪なことも言うけれど基本的に優しくて面倒見が良いっていうのが私のイメージだったりします。ソースは親友。

 

それにしても京都行きたいなぁ。
日帰り圏内に住んでたのに結局祇園祭って見たことないんですよね・・・・・・もったいないことをした。

 

楽しい作品でした。
続きもどんどん読んでいこうと思います。

 

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