英国幻視の少年たち3 グリム・リーパー/深沢仁


(P[ふ]4-3)英国幻視の少年たち3: グリム・リーパー (ポプラ文庫ピュアフル)
(P[ふ]4-3)英国幻視の少年たち3: グリム・リーパー (ポプラ文庫ピュアフル)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年11月刊。
幻想的生命体の存在する英国を舞台とするファンタジー第3弾。
前巻のラストでいわれた通り、カイ&ランスがロンドンへ。
ある特殊な連続殺人事件の謎を追いつつ、様々な真相が明らかに。
今回も面白かったです。

☆あらすじ☆
おなじ「妖精が見える目」を持つカイとランスは、幻想的生命体が関係する事件を扱う組織、英国特別幻想取締報告局から招待され、ロンドンに滞在することに。カイの後輩で行方知れずの幽霊・美柴を捜して訪れたパーティで知ったのは、街のゴーストたちを襲う“死神”の噂。巻き込まれて危機に陥った二人を助けたのは―。深まる幻想世界にますます引き込まれる、シリーズ第3弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ランスとエドの上司・ハイド氏の謝罪を受けるために、ロンドンの英国特別幻想取締報告局本部へとやってきたカイ。
最初に予感していた通り、ロンドンでもまた面倒な事態に巻き込まれていくーーという第3巻。

行くところ行くところトラブルがついて回るのが主人公の宿命だとしても、カイの場合、本人に何も非がない完全なる巻き込まれ型であるのが不憫ですね。

 

さて、今回のメインはゴーストを狙い続ける謎の「死神」
ロンドン舞台でこういうのを聞くと切り裂きジャック!!と脊髄反射で言いたくなるけれど、こちらはゴーストだけを狙った連続殺人事件なのです。
いや、ゴーストを消滅させることが「殺人」なのかどうかはよく分からないところだけど。
この作品ではゴーストは人間だっていう共通認識があるから殺人でもいいのか。

 

死神事件がめまぐるしく動いていくなか、美柴の幽霊の所在や彼女の死の真相も明らかに。
正直、予想していたものと全然違う動機で絶句しました。幸せすぎて死にそうを地で行ったのか。
美柴のやってることはタチの悪いヤンデレも同然なんだよなぁって思ったり。
これに巻き込まれて家族に誤解され(もともと不仲だったとはいえ)、心にもセンチメンタルな傷を負っているカイが可哀想になるのですが・・・・・・。

冒頭の電話してる二人の雰囲気はすごく良かったのに。
なんで美柴はこんなに鬱いメンタルだったのでしょうか。
この真相の続き、というか美柴の掘り下げは終わってしまったのかもしれないけれど、哀しすぎて引っかかります。

 

美柴といえば、彼女を保護していたマリコも再登場。
久しぶりの叔母様!と少しワクワクしていたのだけど、・・・・・・あれ?思ったより傍若無人じゃない??
何かを憂えている様子なのが気になります。もしやまたカイにトラブルが起こるのでしょうか。叔母様が憂うほどの事態ってどんなものだろう。

 

死神事件の真相といい、美柴の死の真相といい、かなり憂鬱でじめっとしたストーリーだったけれど、カイ&ランスの悪態まじりのコンビ感にほっこり。そしてはんぺんは癒し。

 

次の4巻は過去編ということなので、カイ&ランスのコンビは見られないのかと思うと少し寂しい。
でも誰のどんな過去が描かれるのかは楽しみです。カイは今回でだいぶ掘り下げられたから、ランスかなぁ?

 

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