英国幻視の少年たち2 ミッドサマー・イヴ/深沢仁


(P[ふ]4-2)英国幻視の少年たち2 (ポプラ文庫ピュアフル)
(P[ふ]4-2)英国幻視の少年たち2 (ポプラ文庫ピュアフル)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年5月刊。
現代のイギリスを舞台に、おとぎ話のような幻想的世界が広がる英国ファンタジー第2弾。
今回は終盤でなんだか「不思議の国のアリス」を読んでる気分になりました。ワンダーランド突入的な。

☆あらすじ☆
イギリスに留学中のカイは、居候先の家主である叔母のマリコが、自分は魔女であると書き残して行方をくらましたため、英国特別幻想取締報告局のランスと同居することになった。夏至が近づいてきたある日、ウィッツバリーで子どもが妖精に連れ去られる事件が起こる。取り返すために妖精の国へ赴くランス。カイは、同行するよう報告局から命じられる―。1巻が大反響の注目の英国ファンタジー、シリーズ第2弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

マリコが失踪し、ランスと同居生活を始めたカイ。
相変わらず体調不良を常態とするランスの世話を焼きつつ、英国特別幻想取締報告局の他のメンバーとも関わりを持ち始めた様子。

 

この取締局、エルフとかもいるんですね。冒頭から普通に登場していて驚きました。
前巻の件で吸血鬼や魔女が人間に混じって生活していることもあるとは知ったけれど、まさかエルフが取り締まる側に在籍してお仕事しているとは予想外。
そしてこのエルフ・エドワードがまたほんとイイ性格してるんですよねぇ。
傍から見ている分には楽しいけれど、直接話しかけられたらストレスで死にそう。
そんなエドワードに振り回されているうちに嫌味混じりの英語力が向上したカイに笑いましたw ほんといやな影響を受けてるw

 

そんなわけで口達者になったカイにイラッとしながらも、前巻より少し心の距離が近くなったようにみえるランス。
未だに消えてしまいそうな儚さがあるのだけど、カイといるときだけは年相応(よりも下かな)の雰囲気が出ていてホッとします。
ケンカがどんなものか分かっていないくせに不機嫌にカイと衝突するシーンは逆にほっこりしましたし。あ、ランスもちゃんと人間なんだなって。
それがラストの展開にもつながるのだけど、ランスにとってカイは命綱とか錨のような存在になっていくのかもしれないですね。

 

さて、妖精の取り替え子から今回の騒動が始まるのだけど、まさか最終的に妖精国に突入する展開になるとは。かなりファンタジー色が強まりました。
妖精国の雰囲気がどことなく不思議の国のアリスっぽいんですよね。可愛いけど、怖い。行ってみたいけど、帰ってこれなさそう。みたいな。
そんなところにいたマリコの知人らしき人は何者なのでしょうか。また登場したりするのかな?

 

それと今回のエピソードは、他の報告局メンバーを出すことでランスについて掘り下げたものだったので、カイと美柴の過去については次巻以降に回されてしまいました。
個人的にはそこが結構気になっているので、今後どんな話になるのか楽しみです。
美柴の後悔が何なのかも意味深ですしね。

 

というわけで、3巻も早めに読みたいと思います。

 

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