霊感少女は箱の中/甲田学人


霊感少女は箱の中 (電撃文庫)
霊感少女は箱の中 (電撃文庫)

評価:★★★☆☆
2017年1月刊。
個人的にはお久しぶりの甲田作品。
得意の「学園メルヘンもの」ということで、ちょっと懐かしい気分になりつつ普通に怖かったです。流石すぎ・・・・・・。
でも予想よりはグロくない?と思いながら読んでたせいで終盤に不意をつかれました。やっぱり痛いぃ・・・・・・!
内容的にはシリーズの序章という感じでこれから更に面白くなりそうな予感。怖いけれど続きが気になります。

☆あらすじ☆
心霊事故で退学処分となり銀鈴学院高校に転校してきた少女・柳瞳佳。彼女は初日から大人しめの少女四人組のおまじないに巻き込まれてしまう。人が寄りつかない校舎のトイレにて、おそるおそる始めたおまじない。人数と同じ数を数え、鏡に向かって一緒に撮った写真。だが皆の画面に写っていたのは、自分たちの僅かな隙間に見える、真っ黒な長い髪をした六人目の頭だった。そして少女のうちの一人、おまじないの元となる少女が忽然と姿を消してしまい…。少女孫踪と謎の影が写る写真。心霊案件を金で解決するという同級生・守屋真央に相談することにした瞳佳は、そこで様々な隠された謎を知ることに―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

思い返せば「Missing」「断章のグリム」以来の甲田学人作品。
断章のグリムは忙しい時期と重なったせいで途中から読めていないのだけど、結構好きだったんですよねー。いつか再挑戦しなければ。

 

そんな甲田さんの新作は、私が読んだことのある2作を彷彿とさせる「学園メルヘン」。

ワケあり転校生・柳瞳佳は、「友情リレー」と、それを止める「おまじない」に巻き込まれたことをきっかけに、恐ろしい心霊現象に遭遇してしまう。
手助けを依頼した自称占い師の同級生・守屋真央と共に、瞳佳は行方不明になったクラスメイトを探すことになるが・・・・・・というストーリー。

 

ああ、やっぱり学園ホラーを読むなら甲田さんだよなって思いました。
学園の日常に怪異を溶け込ませるラノベ版ジャパニーズホラーの権化め。分かっていたけどやっぱり怖い・・・・・・!

文字を読むだけで痛くなる文章を書く作家さん、というトラウマめいた信頼にもこたえていただきました。
途中までは「断章のグリムに比べるとグロ全然ないなぁ。よゆーよゆー」とか思ってたのに。完全に不意打ち・・・・・・。

なんだあのスマホのシーン!スマホ触ってそんな音出ないよ!!(泣)

ほんと、グロ描写が秀逸すぎるんですよね・・・・・・脳内に簡単に映像が浮かぶ・・・・・・。

 

そんな感じで恐怖の心霊現象を描く一方で、チェインメールという名の嫌がらせメールに込められた人間の悪意も描いていく本作。
一番怖いのは人間だよね・・・っていうありがちなオチになると思わせて、やっぱり怖いのはオバケじゃん!ってなる結末にニヤっとしました。いや、人間も怖いんだけど。

 

あぁ、ほんと怖面白かった。
ただ、内容的にはシリーズの序章という感じでしょうか。
メインっぽいキャラクターが大勢出てくる割に、全員いまいち掘り下げきらずに終わりましたし。掘り下げたら面白そうな人ばかりだから、ここは続刊に期待ですね。

 

とりあえずは瞳佳の過去に何があったのか気になります。今回の「おまじない」の件は本当に彼女が厄介を連れてきたわけだし、このオチから始まる物語を描くための第1巻という印象を受けたので。
なぜ瞳佳がそんな状況になっているのかを説明してもらわないと。

 

次巻も楽しみに待ちたいと思います。

 

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