異端審問ラボ 魔女の事件簿3/高里椎奈


異端審問ラボ 魔女の事件簿3 (講談社タイガ)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年12月刊。
衝撃の展開を迎えつつ、様々な伏線が回収されるディストピアSF第3巻。
なんか綺麗に話がまとまったのだけど、もしかして完結かな?

☆あらすじ☆
千鳥と鶫、鳶の変わり者研究者たち三人が、この世界の禁忌『封じられた過去』へ近づくほどに、周囲で発生する不穏な事件。<遺跡を暴くと呪われる>という言葉をなぞるように、考古学研究所の発掘作業中に一人の人物が忽然と姿を消し、さらに鳶には密売容疑がかけられる。友人の嫌疑を晴らすため、千鳥たちは危険な捜査に乗り出すが……。世界の真実が明かされる第三弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

千鳥が警務部隊に憧れた理由を描きつつ、まさかすぎる鳶の反逆罪容疑から事態が急展開を迎える第3巻。

 

千鳥と疾鷹の意外なつながりを描いたエピソードはなかなか面白かったのだけど、この過去と今の疾鷹のイメージがつながらないなぁと思っていたら・・・・・・。

 

栄養科学研究所の実態や、人類本領保全協会が目指すもの、そしてこの世界が隠そうとした秘密などなど、このディストピアな世界の正体が次々と明らかになっていく展開はとても面白かったです。

 

てっきり利権的な問題で歴史を闇に葬る話かと思っていたのに、今生きている人たちの希望を守るために歴史を知ってはいけないということだったのが予想外でした。
たしかに、ここまで行き詰まっていることを知らせたところで何ができるの?絶望を生み出すだけじゃないの?っていうのはわかる。惨いけれど。

 

天蓋の存在しているこの「地上」がいったいどこなのか、っていうのはこの巻を読んでるうちに何だか疑惑が深まってはいたのだけど、それでも衝撃的。人類以外の有機生命体がいないという段階で気づくべきだったか。
天蓋の外で生きられないわけですよね。虚弱云々の問題じゃなかった・・・・・・。

 

希望があるのかないのか分からない曖昧な終わり方が実にディストピア小説の趣を感じました。こういうのも悪くない。
そして主人公3人組の友情が壊れなかったのも本当に良かった。鶫と千鳥の泣き落とし作戦が鳶にばっちり利いたシーンが今回のハイライト。最後まで可愛い仲良しさんたちでした。

 

余談だけど『巨人』の正体がわかんなくて・・・・・・ググってようやく把握しました。

 

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