だから彼女はキューピッドになりたい/七海ちよ


だから彼女はキューピッドになりたい (ビーズログ文庫アリス)
だから彼女はキューピッドになりたい (ビーズログ文庫アリス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年12月刊。
面白かった〜!!
乙女ゲーム世界に転生し、攻略対象最推しキャラの幼なじみとして育った主人公。
神のごとく崇拝する彼の幸せのため、ゲームヒロインとの恋の成就を画策する・・・・・・はずが、荒ぶる神によるアイアンクローが炸裂してしまうラブコメです。
氷点下で怒れるヒーローがかなり恐ろしいのだけど、お怒りごもっともすぎて逆にニヤニヤしてしまいます。
これだけ期待もたせて持ち上げて持ち上げてドーン!と突き落とされたら、そりゃまぁ首根っこに噛みつきたくなるのも仕方ない、かもしれない。

☆あらすじ☆
推しキャラの幸せを目指したはずが、どうしてこうなった!!!??
宮下紫緒は彼を見て思い出した。容姿端麗・頭脳明晰ながら、孤独を抱える篠宮斎――最愛・神推しキャラの斎さまだ!! 乙女ゲームに転生したと気づいた紫緒は、ヒロインとの恋を成就させて斎を幸せにするべく大奔走! だが待ち望んだ出会いイベントで、ヒロインには“彼女”と誤解され、なぜか怒っている斎には“暴挙(キス)”をかまされて……!? 神キャラ男子と信奉女子のルート暴走ラブコメ!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公・宮下紫緒は、家同士が主従関係にある幼なじみ・篠宮斎に小さい頃から誠心誠意仕えてきた女子高生。
実は、斎は紫緒が前世でプレイした乙女ゲームの最推しキャラ。
前世今世を通して神さまのように崇める「斎さま」を幸せにするため、紫緒は、斎とゲームヒロインの恋を成就させることを誓うのです。

 

で、これが斎の方からすると余計なお世話どころか「話が違う!!」って感じなわけで。
小さい頃から10年間も一緒にいて、めちゃくちゃ自分に心を砕いてくれて、精神的にも大きな支えになっていて、他の女豹たちの前にも立ちはだかってくれたから、余裕綽々で両想いだと高をくくっていたのに・・・・・・。

 

ああ〜〜〜〜〜楽しい〜〜〜〜〜不憫〜〜〜〜〜〜!!!

 

そんなわけで高校入学と同時に、信仰心に燃える紫緒から長年の勘違いをつきつけられた斎は、ブリザードをまとう荒ぶる神と化してしまうのです。控えめにいって魔神。
のど笛に噛みつき、絶許必殺アイアンクローを繰り出し、繋いだ手は握り潰さんばかり・・・・・・。

い、痛い・・・・・・!

あらすじの『暴挙(キス)』とか可愛いレベルでした。斎さま、こえぇ。

個人的には暴力系ヒーロー(と、斎を見るかは人によるかも)はあまり好きになれないんだけど、斎の場合、なんというか、期待をもつのも仕方ない10年がかりの紫緒の行動と、「は?(怒)」となるのも分かる紫緒のセリフが直前にあったりして、「うん、うん・・・気持ちはわかる・・・超わかるけど・・・とりあえず落ち着け・・・?」ってなるんですよね。震えつつ哀れみのまなざし。

 

小さい頃に前世の記憶を思い出して以来ずっと斎の幸せを祈り、ようやくゲームの舞台となる高校に入学したにもかかわらず、キューピッド計画はスタートと同時に暗礁に乗り上げてしまった紫緒。
ゲームヒロインは斎に目を向けないし、斎はアイアンクローしてくるし、周囲は斎と紫緒を恋人だと誤解(?)してくるしと、ままならない紫緒の高校生活を描いた作品でした。
それでも斎が登場するたびに圧倒的描写力で斎の存在を褒め讃え崇め奉っているので、「おまえ、このままで十分幸せそうだな・・・」と思わなくもなかったり。頬をむぎゅっとされても冷たくされても萌えることをやめられない信者の業が深い。

 

最終的には「それって、ほんとに信仰心?」って感じで、とってもニヤニヤと満足いく結末でした。精神的な支えはお互い様ってことですね。すごく楽しかった!

 

かなり綺麗に終わっているから単巻ものかなー、と思っていたけれど、WEB版をのぞいてみたら続きがある様子。
まだ攻略キャラが全員出てきてないし、斎と紫緒のイチャイチャをもっと見たいので続刊希望で!

 

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