旦那様の頭が獣なのはどうも私のせいらしい/紫月恵里


旦那様の頭が獣なのはどうも私のせいらしい (一迅社文庫アイリス)
旦那様の頭が獣なのはどうも私のせいらしい (一迅社文庫アイリス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年9月刊。
負の感情をもつ人の頭が獣に見える王女と、獣のような頭部を持つ王子の結婚から始まるラブファンタジー。
序盤は王子が王女にガチギレ状態でハラハラさせらたけれど、その理由はタイトルの通りでした。
まぁでも事情があることなので、主人公が一方的に怒られるのはちょっと可哀想なのですが・・・・・・。
険悪ムードから少しずつ打ち解けていく中盤以降はニヨニヨできて良いラブコメでした。
もう少し色々と掘り下げてほしいところがあるので、シリーズ化に期待しています。

☆あらすじ☆
負の感情を持つ人の頭が獣に変わって見えることから引きこもっていたローゼマリー姫。頭が獣に変わらないクラウディオ王子に出会い彼とスピード結婚するけれど、彼女以外には王子の頭が獅子に見えているらしくてーー!? 私にだけ人間の頭に見えるのは、私が旦那様の魔力を奪ったから? 俺の魔力を返せと言われても、返し方なんてわからないのですが……。獣の頭を持つ大国の王子様と引きこもり姫の、異形×新婚ラブファンタジー★

以下、ネタバレありの感想です。

 

怒りや嫉妬などの負の感情をもった人間の頭部が、様々な「獣」のように見えてしまう。
「獣」は猫だったりウサギだったり豹だったりするのですが、描写がなかなかにグロテスクで、こんな恐怖のワンダーランドが突然発生する世界は確かに気も狂わんばかりに恐ろしいだろうな・・・・・・と主人公に同情せざるを得ませんでした。
ただでさえ他人の負の感情なんて知りたくないというのに。いやな能力です。

 

そういった特殊な目を持つことから、人付き合いに怯え、引きこもっていた王女・ローゼマリー
全く獣に顔が変わらない王子・クラウディオと結婚することになったローゼマリーは、その直後、全ての原因は、ローゼマリーがクラウディオの魔力を奪ったことにあると知らされることに。
そういうわけで、ローゼマリーはどうにかしてクラウディオに魔力を返す方法を模索することになるのです。

 

ローゼマリー以外の全ての人間にとって、獅子の頭部を持つように見えるクラウディオ。
王位の必須条件である魔力を奪われ、人外のような姿にされたのだから、まぁ原因となったローゼマリーを恨みたくなる気持ちも分からないでもない。
とはいえ、初夜でのガチギレ豹変は普通にヒヤッとしたし、その後もチクチクと嫌味は言うし、ローゼマリーにトラウマ級の意地悪をするしで、「当時子どもで、別に悪気もなかったローゼマリーに何もそこまで怒らなくても・・・」とモヤモヤしてしまいました。

まぁでも根は誠実なキャラということで、ちゃんと自分の行いを省みてくれるのは良かった。
謝罪しようとして素直になれない姿は可愛かったですし。
つんけん状態は怖かったけれどツンデレ状態は楽しかったですw

 

最初はどうなることかとハラハラしつつも、少しずつ打ち解け合って仲良くなっていくローゼマリーとクラウディオ。
クラウディオの王位を巡る陰謀にローゼマリーが巻き込まれたりと、波乱含みのストーリーはなかなか面白かったです。
クライマックスの逆転の一手は、「美女と野獣モノならこれよね!」って感じでニヤニヤw

 

ただ、個人的には、全ての原因となった子ども時代のエピソードを回想してほしかったなぁ。
まぁクラウディオにとっては嫌な思い出だしローゼマリーは記憶がないから仕方ないか。ときめきメモリーじゃないですしね・・・・・・。

 

さて、一応今回の事件は無事に乗り越えることができたらけれど、クラウディオの問題はスッキリ解決とまでは行かなかった様子。
エーデルトラウトの正体も気になるから、ぜひここも掘り下げてほしいなぁ。
ローゼマリーとクラウディオのラブコメも両片想い止まりですし、これはぜひシリーズ化して続きを読ませてもらわないと!

ということで、2巻待ってます!

 

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