七日の喰い神 4/カミツキレイニー


七日の喰い神 4 (ガガガ文庫)
七日の喰い神 4 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年11月刊。
シリーズ最終巻。
もう少しじっくりとこの物語を読んでいたかった気持ちはあるけれど、内容的には綺麗に完結しています。
ラティメリアは最後まで本当に可愛かった!

☆あらすじ☆
「何度言ったらわかるの? わたしは六花じゃない--!」
大事にしていたウミネコのサキちゃんに逃げられ、傷心のラティメリア。七日とのやりとりもすれ違う一方で、“六花のマガツカミ”を巡るプロジェクトは最終局面を迎えようとしていた。祈祷士協会解散を目論むGHQと、「最後の切り札」を楯に祈祷士たちを利用し、自らの悲願を遂げようとする紙燭龍之介。すべての六花のマガツカミを集め、紙燭龍之介が成し遂げようとしていたことは、過去に囚われたおぞましい計画だった--。運命と策謀に導かれ、ついにラティメリアたち「六花のマガツカミ」は集結する。マガツカミにその身をすべて喰われ、それでも六花が望んだこととは。そして、六花が最後に生んだマガツカミ、ラティメリアの想いは。そして七日は--。
「決めた。私は、人間を喰うわ」
七日とラティメリア--人間と喰い神。彼らの戦いは終わり、雪はすべての者に等しく降り続く。
シリーズここに完結!

以下、ネタバレありの感想です。

 

祈祷士協会とGHQの間の緊張が高まる中、龍之介が六花復活のために動き出す最終巻。

 

このシリーズ、個人的には時代設定が最後までちょっとよく分かりませんでした。
どこかに書いてあるのを読み飛ばしたのかもしれないけれど、戦争とかGHQとか出てくる割にあまり昭和な雰囲気もないし(ブラウン管テレビくらい?あと携帯電話も出てこなかったか)、もうちょっとレトロな雰囲気を出してくれても良かったなぁと思ったり。
まぁそこが話の重要なポイントというわけではないし、パラレルワールド日本だと思えば気にすべきところでもないのかもしれないのだけど。うーん。

 

それはさておき、ストーリーは最終巻らしく盛り上がって、重要な伏線も回収。綺麗に締められていたと思います。
七日とラティメリアの関係、ラティメリアと六花の関係、六花と龍之介の関係という戦時から今に至るまでに生まれた複雑な関係性。その中の気になっていた部分については答えを得られたので良かったです。
あとがきを読むに語りそびれたエピソードも色々とあるようだし、私も読みたかったけれど、まぁ仕方ないですね・・・・・・。

 

ラティメリアの正体については、なるほどなーという感じ。彼女の名前だけ花じゃなくてシーラカンスだったのはこういう意味だったんですね。
野郎どもは各自好き勝手に「六花の望み」を言い合っていましたが、結局はラティメリアの諸々の言動が六花の望みそのものだったんじゃないかなぁ。
ラティメリアが笑顔で美味しいものを頬ばって「んまぁい!」って喜ぶ姿が、一番六花が欲しかったものなのかもなって思うんです。ラティメリアが幸せなら六花も報われるのでしょう、きっと。

 

それにしても七日の結末には驚きました。
てっきり「六花」ではなく「ラティメリア」を受け入れて二人仲良く暮らしていくものかと思っていたのに・・・・・・。
最後ちょっと救済っぽいエピソードがあったけれど、でもその状態はゾンビだって言ってたじゃん・・・・・・。

 

結末に驚きつつも、不思議と良い読後感でした。
でもやっぱりもっとじっくり読んでいたかったなぁ〜。
カミツキレイニー先生の次回作に期待しましょう。次はハヤカワ文庫から出る「黒豚姫の神隠し」かな。

 

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