死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った/斧名田マニマニ


死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫DIGITAL)[Kindle版]
死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫DIGITAL)[Kindle版]【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
ツンデレ美少女と花火屋の息子のひと夏の恋を描いた青春小説。
あらすじに書いてあるほど泣ける話という感じではなかったかなー。
ただ、ひとつの目標に向かって頑張るふたりの、甘酸っぱくて初々しい恋の様子を楽しむことができる作品でした。

☆あらすじ☆
初恋相手の寿命は夏の三カ月。 俺の初恋相手、支倉由依(はせくらゆい)は毎年夏の三カ月間だけ、生まれて死んでを繰り返す。 ――六月。夏祭り実行委員活動に追われる日々。仲間たちの声。 ――七月。由依の生意気で頼りない瞳と、初めての恋。 ――八月。雨の味のキス。夜空を彩ったあの打ち上げ花火。 すべての日々がかけがえなくて、甘く切ない思い出に満ちていた。 そして最後に、心をえぐられるような別れの瞬間が訪れる。 それでも俺はこの想いを決して手放さない。 「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになる」と、彼女が言ってくれたから――……。 一瞬の命を恋で燃やす、今世紀もっとも泣けるラブコメディ。

以下、ネタバレありの感想です。

 

夏祭り実行委員となった高校生・真宮陵介のもとに現れたのは、打ち上げ花火の構成に関わりたいと無茶をいう美少女・支倉由衣
彼女の熱意に引っ張られ、陵介は由衣と一緒に花火の構成役になるために奔走することになり・・・・・・という感じに物語はスタート。

 

夏祭りという大きなイベントに向かって一緒に頑張る高校生達。
夏の爽やかなイメージと青春のキラキラと賑やかな雰囲気が絶妙に噛み合っていたと思います。これぞ青春小説。羨ましい!

 

そしてこの青春小説のメインとなるのは陵介と由衣の恋。
一緒に構成役になるためにあれこれと話し合うなかで、ツンデレな由衣と彼女に振り回される陵介の関係はあっという間に甘酸っぱいものへと変わっていくのです。
ちょっと駆け足気味にテンポ良く恋に落ちていく陵介。
まぁ由衣の好意はダダ漏れでさっぱり隠せていなかったので、陵介が彼女に惹かれるのも仕方ないのですが。ツンデレの可愛さを再確認しました。袖をツンツン引っ張るのあざといけれど効果的すぎるw

 

さて、青春恋愛小説として順調にエピソードを重ねつつも、気になるのは冒頭で予告された3か月の寿命。

・・・・・・うーん、この冒頭の予告はないほうが良かったんじゃないでしょうか。

この設定が明らかになった後に更にどんでん返しを決めるならともかく、ストレートにこれがオチでしたからね。
お父さんが不気味なノリで真相を語るシーンも「知ってるよ?」と思ってちょっと白けてしまったし・・・・・・。

 

あと、由衣の事情だけ唐突に安っぽいSFになるのはどうなんだろう。
説明が足りなすぎて物語から浮いてる気が。

由衣と陵介の恋模様に関しては本当にすごく良かっただけに、構成と設定に対する違和感がもったいない。

 

とりあえず2巻が出るようなので、最終的な評価はそれを読んでからですね。
由衣の身体の話がもうちょっと掘り下げられるといいけれど。あとは全ての事情を知った陵介が、これからどんな形で彼女の運命に付き合っていくのかも気になります。

 

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