ナタリア姫と忠実な騎士/ナツ


ナタリア姫と忠実な騎士 (フェアリーキス)
ナタリア姫と忠実な騎士 (フェアリーキス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
容姿コンプレックスを抱える王女と、口下手すぎて想いを伝えられない騎士。
どちらも初恋&両片思いという安パイな関係から見事にすれ違っていくラブコメです。
はやく告白して両思いになっちゃえ! とニヤニヤしてたのに、まさか頑張って口説いたせいで事態が更にこじれて迷走することになるとは・・・・・・。
話のつくり自体はベタに王道ですが、外野からのキレのあるツッコミがとても笑えて楽しかったです。
いやー、ほんと、「君達、すれ違いの達人なの?」の一言に全てが集約されている。

☆あらすじ☆
欲しいのはあなただけ……。
小さな頃の初恋は、日を追うごとに胸が苦しくて――
「あなたを泣かせるのも、慰めるのも、これからは私だけの特権だ。そうだろう?」
気品にあふれ優しい性格で人気の第一王女ナタリア。しかしその容姿は兄や妹に比べてかなり地味。それを内心恥ずかしく思っているナタリアは、幼馴染である近衛騎士のエドワルドに片思いをしていた。エドワルドとのダンスの練習に顔を赤らめるナタリアを、愛しげに見つめるエドワルド。焦れったい両片思いに周囲はヤキモキしていたが、ある時、隣国の美しい第二王子との縁談が持ち上がり……!? 愛され王女と幼馴染騎士とのじれじれすれ違いラブ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

幼い頃から美貌の兄妹と地味な自分を比べられたことで、重度の容姿コンプレックスを抱える王女ナタリア
内面の素晴らしさから周囲の人々にとても愛されているのに、ナタリアは「顔が地味」という一点突破で全く自分に自信がもてないのです。
これはなんとも可哀想・・・・・・。実際、周囲もナタリアの容貌を褒める際は表現が控えめですからね。そういうのって察しちゃいますよね。

 

そんなナタリアにずっと一途な恋をしてきた近衛騎士・エドワルド

 

お前がさっさと口説いておけばここまでコンプレックスこじらせなかったんじゃないの!?

 

とか最初は思っていたんですけど、いざ頑張って口説いたら余計に事態がこじれてしまったというのが本作の面白いところ。

 

序盤は順調に両片思いな初恋を育てていたのに、中盤からはまぁすれ違うすれ違う。
わざとやってんのか?ってくらいに間が悪いし周囲は放置だし本人たちは鈍感だし。あまりにもすれ違いすぎて、話は王道なのに二人が本当にどうすれば両思いになれるのかとハラハラしてしまいましたw

 

自己肯定力が低い女と口下手な男の組み合わせは本当に面倒くさくて、本人たちだけだとなかなか話が進まないんですよね。
そこを良い具合に面白おかしく引き立てるのが、章間で入るフィンの観察日記。

このフィンのツッコミ日記は本当に笑ったw
「君達、すれ違いの達人なの?」とか「心が弱りすぎて、途中詩人みたいになってた。大丈夫? 療養する?」とか、ツッコミの切れ味が鋭すぎて楽しかったです。

 

そのフィン自身の恋もサイドストーリー的に語られるのですが、こちらも負けず劣らず拗らせてる。人のこと言えないレベルに面倒くさい恋愛してるじゃないですかー。
ただ、あそこまで待たせるマアサはちょっとやりすぎなんじゃないかとも思ったり。

 

フィンの恋愛を挟んだり(フィンたちの恋が思ったよりページを取っていたのはちょっといだだけなかった。ナタリアたちの恋が成就した後のエピソードがもっとほしかったので)、謎なほど存在感ある馬鹿王子が当て馬に登場したりしつつも、ナタリアとエドワルドの恋はなんとか王道にハッピーエンド。
両片思いという安パイすぎる設定ながら、思った以上にじれったい初恋物語を楽しむことができる作品でした。満足!

 

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