王女が秘される童話 南瓜の王女の研究録/長尾彩子


王女が秘される童話 南瓜の王女の研究録 (コバルト文庫)
王女が秘される童話 南瓜の王女の研究録 (コバルト文庫)

前作の感想はこちらから


評価:★★★★☆
忌み子の王女と婚約者兼監視者の異端審問官のラブロマンス。
医術に精通している腹黒美少女と、思春期をこじらせたクールな美少年のカップルがなかなかエロ可愛くて楽しい作品でした。前作もそうだったけど「童話」ってタイトルの割にほんと色々際どいな!
ちなみに、前作「魔女が死なない童話」から200年前が舞台で、妖精と場所が共通している以外に前作との話のつながりはほとんどないと思います。

☆あらすじ☆
忌み子の王女ユリアーナは天然で頭が悪いふりをしつつ、医薬の研究や飢饉に備えての南瓜作りに取り組んでいた。そんなある日、魔性の力を持つとされる忌み子を警戒する父王より、異例の若さで異端審問官となった少年クラウスが婚約者という名の監視役として遣わされてくる。「貴女のお傍を片時も離れるわけには参りません」と宣言した彼は、本当に一瞬たりともユリアーナの傍を離れず…?

以下、ネタバレありの感想です。

 

ふたごの忌み子として父王に疎まれ、カレンデュラの森の城で暮らす王女・ユリアーナ
「落第王女」のふりをして本性を隠すユリアーナのもとに、ある日婚約者という名目で異端審問官クラウスが監視役として送り込まれた、というところから物語はスタートします。

 

ユリアーナを四六時中監視するクラウス。そんな彼に辟易としながらも、ユリアーナの姉王女の暗殺未遂事件をきっかけとして、二人は少しずつ互いに惹かれていくようになって・・・・・・という王道ラブストーリーでした。

 

医術に精通しているヒロインだけあって、救急救命に奮闘したり暗殺手段の解明・対策をしたりと、ユリアーナの活躍シーンがふんだんにあってとても面白かったです。冷静で賢いヒロインは良いものですね。
不遇な人生をものともしない力強さを感じる主人公のおかげで、設定の割に鬱々と暗くならない物語だったのも良かったです。

 

そんなユリアーナにずっとひっついているクラウス。
彼が心酔する「純白の聖女様」の正体はベタだったけど、それに気づかない溜めパートと気づいたあとの解放パートの落差が激しすぎて笑ってしまいましたw
「色々と思春期をこじらせちゃっててめんどくさい」という評価にも納得。こじらせた恋を爆発させて暴走するクラウスが面白すぎたw
看病という名目でユリアーナを散々翻弄したあとの「私は淫魔にとり憑かれてしまいました」発言には腹筋よじれるかと・・・!

 

まぁユリアーナもユリアーナで、クラウスの瞳孔の開き具合で彼の恋心をはかったりしてるし、似た者変人カップルということかもしれない。お似合いですね。

 

しかし前作に引き続き、いちゃいちゃも発言も際どすぎですね〜。カボチャつながりで「悪魔のような花婿」を思い出しました。コバルト文庫はたまにこういう攻めた作品を出しますよね。

 

あと今回は身長が変わらない美少女と美少年というカップルがなんとも眼福。お人形さんみたいな一対を想像してニヨニヨしてしまいましたw それだけにラストでぐんとクラウスが成長したのがちょっぴり残念だったり。成長期がにくい。

 

前作との繋がりはほとんどないストーリーでしたが、告げ口妖精の黒うさぎや白猫精霊のクラウディアは相変わらず可愛かったです。もしシリーズが続くなら、彼らの存在だけが共通していくことになるのかな?

 

次巻があれば楽しみに待ちたいと思います。

 

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