破壊の王子と平凡な私/夏目みや


破壊の王子と平凡な私 (フェアリーキス)
破壊の王子と平凡な私 (フェアリーキス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年3月刊。
異世界トリップした2人の女の子が主人公のラブファンタジー。
初々しい赤面カップルと、鈍感×粘着の空回りカップルという、タイプの異なる2組のラブコメが1冊で楽しめるお得感のある作品でした。
ただしカップル以上に主人公の親友2人がラブラブ。
女の子の爽やかな友情を満喫しつつ、仲良し2人組のなかに割って入ろうとする男性陣の奮闘を楽しめましたw

それにしても、フェアリーキスってTLレーベルだと思ってたのに、TLじゃない少女小説もあるんですねー(ロゴが薄いピンクの作品が非R18らしい)
ホワイトハートみたいな感じなのかな。

☆あらすじ☆
異世界トリップしたメグこと私と、親友レイちゃんの前に現れたのは王子の花嫁候補を探しているという美形騎士団長レーディアス。魔力ゼロな私は、魔力が強すぎるアーシュレイド王子の花嫁候補に指名されてしまう。花嫁候補ということで、ライバルのご令嬢には嫌味を言われるし、その上、命を狙われるはめに!? 私を心配するレイちゃんに向かって、レーディアスは、「メグさんを守るため偽りでも私の婚約者になりませんか?」と爆弾発言! 「直球じゃなければ、あなたに響かない。覚悟して下さい」麗しい騎士団長の本気がついに炸裂!? 一方、アーシュも「お前は俺が守るからな!」と私を見つめてきて…! 「俺は欲張りだ。お前と離れたくないと思うし、村に帰って欲しくない」私たちの恋はどうなるの!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

一緒に異世界に転移してしまったメグレイ
対照的な性格ながら仲良しの2人は異世界の田舎でスローライフを送っていたが、魔力0のメグを王子の花嫁候補にしようと騎士団長が現れたことで王都へ行くことになり・・・・・・という感じで物語はスタート。

 

1冊の本で2組のラブコメを描く作品って珍しいのではないでしょうか。
主役以外に目立つサブカップルがいる作品はあっても、主役カップルが2組というのはなんだか新鮮でした。

 

登場するカップルのタイプが違うところがまた良かった。
一方は、内気で引っ込み思案だけど優しい性格のメグと、そんな彼女の気を惹こうとぎこちなく頑張る「破壊の王子」アーシュ
他方は、脳筋気味で猪突猛進なサバサバした性格のレイと、そんな彼女に散々振り回されることになる騎士団長レーディアス

 

どちらもすぐに赤面しちゃう初々しいメグ×アーシュのカップルも可愛くて好きだけど、鈍感すぎるレイに振り回された結果なぜか決闘カップルと化したレイ×レーディアスにニヤニヤが止まりませんでしたw

 

ほぼ両片想い状態でほのぼのした雰囲気のメグたちはともかく、レイにまったく意識してもらえないレーディアスは途中までかなり不憫で笑えましたし・・・・・・レイの方が天然小悪魔だよなって何度思ったことか。
レイに用済みのお払い箱にされるシーンとか(※語弊あり)、そりゃまぁブチ切れるよなって。
もっとも最終的にはレイの操縦方法を心得たようなので(決闘カップルオチは笑ったw)、彼も報われたといって良いのでしょう。レイちゃん、ほんと脳筋!

 

そんな感じでラブコメとして楽しい作品でしたが、メグとレイの友情の物語としても素敵でした。
2人とも対照的な性格が噛み合っていたし、互いを思い合う絆の強さが爽やかで羨ましい。
あまりにも性格が違うのでコンプレックス的な話が混ざるかな? とか予想していたのですが、そういうのはほとんどなかったですね。アーシュが止めなかったら友情エンド一直線だったのは間違いない。
この年頃の親友同士なのに距離のとりかたが絶妙すぎるのは、異世界での最初の苦労を共に乗り越えた過去があるからなのかな。「家族」って言葉がしっくりくる2人でした。

 

しかしこんなにラブラブな親友同士の間に割って入らなければいけない男性陣の苦労を思うとちょっと同情・・・w
最後の里帰りのドタバタ劇が今後の彼らの未来を象徴するようでしたしね。
きっとこれからもメグとレイがふたりで楽しく遊びにいって、それをアーシュとレーディアスが必死に追いかけていくんだろうな。

 

楽しいラブコメでした。
これはたぶん1冊完結だろうし、フェアリーキスの他の作品もチェックしていこうと思います。

 

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