幽霊伯爵の花嫁8 恋する娘と真夏の夜の悪夢/宮野美嘉


幽霊伯爵の花嫁 -恋する娘と真夏の夜の悪夢- (ルルル文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年8月刊。
完結済みの「幽霊伯爵の花嫁」シリーズ最新作。
本編完結後のゴルドン伯爵家を描いた外伝的な作品でしたが、本編の雰囲気そのままなストーリーを楽しめました。
5年たっても相変わらずな彼らの様子に思わずニヤニヤしてしまうこと間違いなし。とても面白かったです。

☆あらすじ☆
幽霊伯爵の17人目の花嫁の最強新婚生活!
最愛の夫であり優秀な墓守である夫ジェイクとともに、にぎやかな幽霊たちに囲まれたコルドン伯爵家で、相変わらず仲の良い暮らしを送っていたサアラ。そんなある日、ジェイクのもとに匿名の手紙が届けられる。そこには、同じ墓守の家系であるランカスタン伯爵家で殺人事件が起こり、禁術で悪霊に変えられた死者が屋敷に閉じ込めている…という信じがたい内容が記されていた。手紙の真偽を確かめるため、ジェイクの指示でエリオスが調査に向かうが、兄を追って、まだ幼い娘リオンが家出してしまう。サアラとジェイクはリオンを連れ戻すため、夫婦揃って旅立つことに。ランカスタン伯爵領に着いたサアラは、何かを隠している様子の領主を疑いもせず、屋敷に漂う奇妙な気配も気にしないジェイクに、だんだんと苛立ちが募りはじめる。ジェイクの抱擁を思わず拒絶してしまい、自分の態度に衝撃を受けるサアラ。もしかして…これが世に言う夫婦の倦怠期――!?
あれから5年。予測不能な夫婦に最大の危機? 大人気シリーズ、ファン待望の新エピソードが登場!

以下、ネタバレありの感想です。

 

エリオスのシスコン爆発な未来は知っていたけれど、ほんと、もう、なんて立派なシスコンに育っちゃって・・・・・・!

「リオンは何にも気にしないで、兄様のことだけ好きでいればいいんだぞ」

とか、

エリオスの主観で言うならこの世のものとは思えぬほど可愛らしい妖精のごとき女の子

とか

愛くるしさの権化は愛らしい声で

とか

(リオンに冷たくされて)エリオスは宿屋を飛び出してその辺の川に飛び込もうかなと思った。

とか!!!
バカップルも顔負けのゴルドン兄妹のラブラブっぷりにニヤニヤが止まりませんでした。お兄ちゃんが妹のこと好きすぎて本当に将来が心配だけど、それをサアラに心配されていることがまた笑えるw

 

そんなラブラブ兄妹の両親は相変わらず斜め上にイチャイチャ。
サアラの愛情表現は通常運行で猟奇的だし(はらわた!)、ジェイクの愛情表現は一貫してわかりにくい。でもそれが不思議と噛み合ってるのが最高に萌えるんですよね、この夫婦。
幽霊に感情を狂わされても「ジェイクを嫌うとかありえない」って発想で真相にたどりつくサアラの愛の深さ(業の深さ?)に感服しました。
幽霊が出てこようと何だろうとサアラが最恐なのは揺るがない事実なんですね。

 

それはさておき、今回は別の墓守の家でおこった禁術と悪霊騒動にゴルドン伯爵家が巻き込まれていくというストーリー。
真相が見えてこない不穏な事件から始まり、悪感情に苛まれる女性陣と彼女たちの言動に翻弄される男性陣のラブコメを挟んで、ラストはちょっと切なく締める。
叙述トリックはさておき、これって普通に考えたらかなりの悲劇だと思うんですよ。ようやく想いを交わせたのが死後って・・・・・・。
でもこのシリーズだとこのラストでも救いがあるから良いですよね。幽霊でもやり直しがきくから。あのふたりは先代ゴルドン伯爵夫妻のズレたイチャイチャ(パパが率直になりすぎて笑う)を横目で見習うといいと思うよ!

 

新作もやっぱり楽しい作品でした。
ルルル文庫の現状をみるに、シリーズものとして続くのは期待薄かなぁ。続いたら嬉しいですけど。

宮野美嘉さんの次回作も楽しみに待っています。

 

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