薔薇の乙女は剣を捧げる(薔薇の乙女シリーズ4)/花夜光


薔薇の乙女は剣を捧げる (講談社X文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年9月刊。
不死者と戦う力をもった少女の波乱の運命を描くヒロイックファンタジー第4弾。
舞台を日本からロンドンに移してのクリス回。そして、うじうじとネガティブだった莉杏が、精神的にも肉体的にも大きく成長を遂げる修行回でした。
ラストの衝撃でちょっとヘコんだりもしましたが、今回もめちゃくちゃ面白かったです。

☆あらすじ☆
女性でありながら《薔薇騎士》で、誰もが求める聖杯の鍵を握る運命の少女・莉杏は、宿敵《不死者》の王レオナルドの呪いを解くため、仲間と共に英国へ向かうが!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

レオナルドにかけられた呪いを解く手がかりを求めて、ロンドンのクリスの実家を訪れた莉杏たち。
というわけで、舞台がロンドンに移りました。そもそも薔薇騎士団の本部はマルタだし、いつか日本を飛び出していくとは思っていたけれど、いざ物語の舞台が拡大するとワクワクするものですね。

 

このままロンドンでまた不死者と聖杯争奪戦が始まるのかな?と思いきや、まさかの修行パートに突入。
無人島でクリスとマンツーマンのサバイバル特訓・・・・・・どんどん先視の能力を使いこなし、逞しく強くなっていく莉杏にワクワク。
私見ですが、最近の少女小説でここまでガッツリと主人公が修行する作品って珍しい気がします。もはや少年漫画のノリ。
うじうじと後ろ向きで、急変していく事態に翻弄されるだけだった莉杏がここまで成長するとはなぁ。感慨深いです。
特訓終盤のヒューゴとの試験あたりでは生き生きと動く莉杏の高揚につられて私まで楽しくなってしまいましたw

 

そんな感じで莉杏を鍛えたり精神面をフォローしたりされたりと、今回はクリス回といっても過言ではないくらい彼に集中したストーリー。
クリスって、他キャラにはない大人の静けさがあって格好いいんですよね。過去や特訓を通して、莉杏との心のつながりを強めていく様子にとてもときめきました。

うーん、個人的には遼かフレッド押しだったけれど、今回の話を読むとクリスも捨てがたい・・・・・・

 

・・・・・・と思わせたところでラストのあの展開は酷すぎじゃないですか・・・・・・?(´;ω;`)

 

容赦ない。知ってたけど、鞭の打ち方が本当に容赦ない。

一度救いを見せといて、この展開はつらい・・・・・・!!

 

クリスはさておき(気持ちがたかぶって収拾つかなくなるので)、莉杏の過去についてもまた明らかに。
冒頭でちょこっと彼も出てきましたが、薔薇騎士団と不死者たち以外に第三の勢力があるってことなのだろうか?

まだまだ謎が多いけれど、聖杯の欠片も2つ目を探し出したことだし(タイトル回収の中二展開が最高だった)、聖杯探しに並行して新たな展開が始まるのかもしれません。

 

聖杯と言えば「地球のへそ」と「気高く美しい場所」のかけらは見つかったから、あと探さなければならないのは「清浄な水が流れる場所」と「主の腹の中」かぁ。
かけらの最後のひとつについては莉杏次第だけど、あとがき的に恋愛面もそろそろ動き出す様子?
莉杏が誰を選ぶのかまだ全く予想できないので(それどころじゃなかったし・・・)どうなっていくのか楽しみです。

 

ラストの遼の安否も気になるし、次巻がとても待ち遠しい!

 

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