「薔薇の乙女は不死の王にまみえる」「薔薇の乙女は聖杯を抱く」(薔薇の乙女シリーズ2・3)/花夜光


薔薇の乙女は不死の王にまみえる (講談社X文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2巻:2015年4月刊、3巻:2015年8月刊。
やっぱり面白い!
不死者と戦う能力を持った女子高生が、自分の運命を知っていくダークファンタジーの第2弾・第3弾。
吸血鬼ハンター的な物語としても大きく動き出してきました。
それにしてもイケメンだらけの逆ハーレムだけど恋愛どころではなく、ひたすら主人公に鞭を打っていくスタイルなのかな。世界が主人公に優しいようで厳しい・・・・・・・。その試練を乗り越えて少しずつ前向きになろうと努力する主人公は、個人的にはとても好ましかったりします。

☆あらすじ☆
普通の女子高生だった莉杏は、ある日、自分が薔薇騎士団の総帥の娘で、《薔薇騎士》であることを知った。薔薇騎士団の依頼である名門女子校に転入するのだが!?

以下、2冊まとめてのネタバレあり感想です。

 

 

あら結局転校したの??と思ったら、不審な行方不明事件が連続する全寮制女子校での潜入任務。

女子校モノ特有の空気の中で(ハイソなお茶会とか意地悪な令嬢とか)、変わりたいと思いつつも簡単には変われない莉杏。内向的な性格は相変わらずだけど、自分のダメな点を見つめて克服しようとする姿は好ましいです。

ただ、前巻よりは優しい環境の中で少し流されがちな彼女が気になるかな・・・・・・と思ったところでピエロが盛大に欺瞞を暴露w
このピエロ、ほんと辛辣すぎる。発破かけようとしているのか心を折ろうとしてるのか。たぶん前者なんだろうけど容赦なさすぎて震えます。まぁカタルシスはくれたけれどw

ラブコメパートではフレッドが良い存在感。
彼の陽気な性格は莉杏とお似合いな気がしてきました。口紅を塗ってあげるシーンでの必死な弁明が可愛かったですしね。
そんなフレッドの失敗の煽りを食らった昴は不憫だったけれどw 苦渋のお友だち宣言に笑うしかなかったww

守護者の二人は格好いいけれど、でも個人的にはやっぱり遼の存在が気になる。
莉杏も事あるごとに遼を思い出しては傷ついてるし、彼が特別な相手だということに変わりはないような・・・・・・。

優しい箱庭が生まれたあとに、盛大に無慈悲にぶち壊すのは1巻と同じなんですね。ほんと莉杏に鞭打っていくなぁ!
特にラストの展開は衝撃的すぎました。これは、まずい・・・・・・。

 

 

☆あらすじ☆
《薔薇騎士》である莉杏は、《不死者》の王レオナルドの屋敷に監禁され、生きる気力を失っていく。レオナルドに人形のように可愛がられながら憔悴していく莉杏を前に遼はある決意をする。

不死者の王・レオナルドの登場を契機に、すこしずつ明らかになっていく莉杏に隠された秘密。

前巻の衝撃的なラストのオチに安心しつつ(夢オチかよ!?→ 夢じゃない・・・→ やったー生きてた!と振り回されたw)、莉杏の戦いがいよいよ本題に入った様子でワクワクします。
2巻前半みたいな吸血鬼ハンターのノリでこの先もいくのかと思ったけれど、聖杯を巡る争奪戦がメインになっていくのでしょうか。聖杯探しとかワードだけでときめくんですけど。

それにしても莉杏救出シーンでの遼の微妙な感情は素敵だったなぁ。
フレッドの「悪役なら悪役に徹して」には笑ったけれど、その微妙なラインをフラフラしてるから遼はなんとも魅力的なんですよね。復讐と愛情のあいだで揺れ動いて欲しい。

莉杏の秘密が分かったことで強制逆ハー状態の理由に納得はしたけれど、この逆ハーの実態は喜べないような。打算をまず疑うのは仕方ない。フレッドと昴の安定感が救いですね。個人的にはヒューゴの愛にとち狂った感じも嫌いじゃないけれど。

そしてバージョンアップを果たしたピエロ。
正体がなんとなく見えたような気はするけれど、回想シーンとのギャップがある気もして(ピエロは莉杏に辛辣だから・・・)正解なのかどうかよく分かんない感じ。

どう考えても生きてるっぽいアンリの行方が気になったところでレオナルドの罠が発動。なんという悪どい手口。これぞ徹底した悪役ですね。

次巻もとても楽しみです!

 

 

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