薔薇の乙女は運命を知る(薔薇の乙女シリーズ1)/花夜光


薔薇の乙女は運命を知る (講談社X文庫)
薔薇の乙女は運命を知る (講談社X文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2014年12月刊。
こんなに好みなダークファンタジーなのに、なぜ今まで見落としていたのか・・・・・・!
養父母に虐待され、学校では苛められる内向的な女子高生。
そんな彼女が、不思議な転校生の登場と陰惨な事件を通して、自分に隠された秘密を知っていくことになる、という現代ファンタジーです。ゾンビもの? いや吸血鬼ハンター系か?
うじうじとした内面を抱える主人公をはじめ、全体的に薄暗い物語なのですが、その暗さがたまらなく魅力的。
まだまだ序章ではあるものの、少しずつ外側を剥がし足元を崩していくかのような展開にゾクゾクしっぱなしでした。
そして義兄がとても病んでて良いw
次巻以降を読んでいくのが楽しみです(^o^)

☆あらすじ☆
内気で自分に自信のない女子高生の牧之内莉杏の前に、ふたりの転校生が現れた。その日から、莉杏の運命は激変することに!? ネオヒロイックファンタジー登場! 「莉杏、君は薔薇騎士なんだ」 薔薇の証を持つ少女に、ふたりの美青年は出生の秘密を告げる。世界を賭けた宿命の闘いがはじまる。運命の扉が今、開かれる!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

養父母の虐待や学校でのイジメによって、暗くて内向的な性格となった女子高生・牧之内莉杏
大好きな義兄・以外の男が嫌いな彼女の前に、二人組の転校生・フレッドが現れる。
そんな矢先、莉杏は不死者と呼ばれる怪物に襲われ、自分が怪物を倒す能力を持つ「薔薇騎士」であることを知ることになる・・・・・・という感じでストーリーは進んでいきます。

 

学校での不死者襲撃シーンが凄まじくホラーで「うわぁああこれゾンビものぉおお!!?(×_×)」と叫びたくなったのですが、一応本作は吸血鬼もののカテゴリなのでしょう。ゾンビ→吸血鬼で進化していく敵らしいし。なら大丈夫か。ゾンビはツラいけど吸血鬼なら平気。

 

莉杏が覚醒した「薔薇騎士」と、彼女を保護する薔薇騎士団という設定はちょっと古風だけど好きな雰囲気。
ヴァンパイヤハンターの秘密結社とか。薔薇騎士が作り出した武器で戦う守護者とか。良い良い。
薔薇騎士と守護者の関係は今回は触り程度だったけれど、本格的にタッグを組んで不死者と戦う展開に入っていくのが楽しみです。

 

そして何より楽しみなのは莉杏と遼の関係。
イケメンが複数登場する逆ハーレム風味な作品ですが、1巻の段階では遼が頭一つ飛び抜けた存在感。
苦渋をなめてきた莉杏が、すがるように大切にしてきた恋心。真実を知っても遼への想いを捨てきれないというのが切なくて良かった。
特にラストのバルコニーのシーンは、切なくてほの暗い雰囲気がとても好みでした。

遼の本心はまだ分からないけれど、もしかしなくてもだいぶヤンデレなのでは・・・・・・。こんな残酷な箱庭に莉杏を囲っていたわけだし。
執着の理由が気になるけれど、遼がメインヒーローならとても面白いことになりそうです。
その場合、最後に明かされた事実がどう絡むのかが問題かな。

 

薔薇騎士の能力に目覚めたのはいいけれど、莉杏に隠された秘密はまだありそうな感じ。
ピエロの正体はもうひとつの能力に絡んでくるのかな?
莉杏の陰鬱な感情とそれを煽る謎のピエロの構図が結構好きだったので、このあたりの解明が楽しみです。

 

1巻ではうじうじとした湿度の高い性格をしていた莉杏が、イメチェンと共にどこまで性格が変わっていくのかも見物。彼女の成長物語としても期待しています。

 

ちなみに本作は別のBLシリーズ(夜行花名義)で使われた設定を少女小説版として転用した作品とのこと。
今のところそちらは読まなくても問題なさそうな感じですね。
BL版の評判が良くて気になるけれど、とりあえずは引き続きこのシリーズを楽しんでいこうと思います。

 

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