花冠の王国の花嫌い姫3 騎士と掲げるグラジオラス/長月遙


花冠の王国の花嫌い姫 騎士と掲げるグラジオラス (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年10月刊。
花粉症から逃げるために極寒の辺境国に嫁いだ姫君の奮闘を描くラブコメシリーズ第3弾。
今回はなんだかとても戦記な雰囲気。防衛戦の経緯を描いていくシーン、とても力が入っていて驚きました。あとがきにある「いつからこうなった」にも納得でしたが、今回も面白かったです。
ラブコメ的にも動きがあったし(このカップル相変わらず可愛すぎる!)、次巻も出るようなので安心しました。続きが楽しみなシリーズです。

☆あらすじ☆
ヴェールを外すのは夫でも無理!? 守りたい、(花粉症の)この素顔――。
花がない極寒の国のイスカ王子と婚約するも、夏季に入り結局引きこもることになった花粉症姫フローレンス。そこに、大砂漠帝国が攻めてきたとの報が! しかも前線では兄のセリスが籠城中だという。イスカと救援に向かうことを決めたフローレンスだが、道中はアレが大蔓延! 仕方なくヴェールで顔を隠すのだが!? 「俺にも、見せてはくれないのか?」絶対無理です第3弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

季節は夏。
序盤から花粉症姫が本領発揮していて笑いましたw
ラハ・ラドマでも完全に花粉症から逃れることはできないんですね。乙女心のせいでシャットアウトされるイスカがちょっと不憫・・・・・・w

 

そんないつもの花粉症ラブコメで始まりつつ、物語は大砂漠帝国の騎士団領襲撃により急展開。
前巻の話をこう繋げるのかと思いつつ、意外にも緊迫かつ綿密に描かれていく防衛拠点の奪還作戦にハラハラしました。
さすがに直接の戦闘シーンはあっさりだったけれど(それでもイスカの一騎打ちは短くも十分な迫力あり)、フローレンス側とセリス側で交互に描かれていく戦況はかなりしっかり構築されていて、「あれ?ビーズログ文庫よね?」と戸惑うほど。意外な読み応えに驚きながらも、とても面白かったです。

 

こんながっつり防衛戦を描いてしまうと正真正銘箱入り王女なフローレンスは活躍できないのでは・・・・・・と思いきや、なんと軍師役として大活躍
セリスの型破りな教育方針が開花した感じか。もともと(花粉症以外は)落ち着いた性格のヒロインだったけれど、土壇場の肝の据わり方がすごかったです。
花粉に苦しむ夏季に南下することになり、ベールで必死に顔を隠しつつもイスカを支え、終盤では優しい工兵の助けを借りて崖登り。うーん。ほんとがんばってたなぁ・・・・・・。

 

これだけ頑張ったんだからご褒美は必要ですよね。
イスカに先に気持ちを言わせようとするエピローグは可愛すぎてニヤニヤしてしまいました(*ノ∀`*)
今回は初めての戦いへの緊張と不安を共有することで二人の絆が強まっていく話だったわけだし、それに相応しい素敵なエピローグだったと思います。

 

それにしてもフローレンスとイスカのカップルってほんと良いなぁ。
互いの足りないところを補い合って、弱い部分を支え合って、手を取り合って難局に立ち向かう。まさに理想的なカップル。
イスカを意識してドギマギするフローレンスは可愛いし、天然で恥ずかしい甘いセリフを爆弾のように落としてくるイスカも可愛い。
ふたりの考え方がまた良いんですよね。甘い理想だと分かっていても、人道や優しさを選ぶお人好しなところがたまらなく好き。

 

あと今回は何気にセリスとフローレンスの兄妹関係への好感度も跳ね上がりました。
あの鳩でのやり取り、ツーカーすぎて震える。セリスがちゃんとフローレンスを愛をもって育ててきたことも分かってホッとしました。
ラハ・ラドマに嫁がせたことにどんな政略があるのかと思っていたけど、意外と本当に平和な場所で妹に幸せになってほしいという兄心だったのかも?まぁセリスだから予断は許しませんがw

 

今回もとても面白かったです。
あとがきで次巻が出ることが明言されていて本当に安心しました。好きなシリーズだから少しでも長く続いて欲しい。
次巻もすごく楽しみです!

 

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