おこぼれ姫と円卓の騎士15 白魔の逃亡/石田リンネ


おこぼれ姫と円卓の騎士 白魔の逃亡 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年10月刊。
いよいよ最終章に突入したシリーズ第15弾。
緊迫の状況の中でこそ輝くレティと騎士たちの絆がとてもまぶしく、ラストのレティの決意に胸が熱くなりました。

☆あらすじ☆
「わたくしは、この国の王になる」白銀の雪山で固めた決意。そして――。
長兄フリートヘルムがクーデターを起こした!! 女王になるはずだった王女レティーツィアは、捜索の目をかいくぐり、一人逃亡することに。先の見えない不安を抱きつつも、どうにか騎士のメルディと合流。厳しさを増す追跡から逃れるため、【白魔】と呼ばれる山脈を越えようと考えるが……。一方、レティの騎士デュークは、フリートヘルムに「俺の騎士になれ」と言われ!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

ゼノンによって引き起こされたフリートヘルムのクーデター。
レティの味方が次々と捕縛されていくなかで、レティはただ一人の逃亡劇に挑むことになるのです。

 

このままひとりぼっちが続くかと思いきや、意外にも早く仲間と合流。
よかった。ひとりだといくら強いレティでも心が折れるのでは・・・・・・と不安だったので。
とはいえ、途中までお供がメルディひとりという(むしろお荷物なのでは・・・!?)な状態だったのでドキドキしてしまいましたがw

 

それはさておき、今回の逃亡劇でレティが剣の力を最大限に活用していたのはファンタジー好き的にすごく楽しかったです。
特に厳しい雪山越えを雪のトンネルを作って突き進むとか最高に幻想的。
状況は緊迫しているのだけど、レティの魔法使い顔負けの活躍にワクワクするしかない(*´ω`*)

 

ワクワクするといえば、孤立無援の状況で唐突に始まる恋バナには笑いましたw
こういう状況だからこそ普段しない話をするっていうのはなんとなく分かるかも。
メルティの静観発言は、彼らしくてなんか良いなって思いました。身分差がどうのって外野が言い始めるかなって思ったけれど、予想以上に大人な対応。
「部外者ができるのは、落ち込んだときに慰めることぐらいだ」は至言ですね。

 

そんな感じで恋バナが始まったり、シャルロッテがレティの心を言い当てたり、クーデターの緊迫感の中でもスポットが当てられていたレティの恋心。
シャルロッテに背中を押される形で生まれたレティの決意がとても少女小説らしくて素晴らしかったです。
全ての想いを受け取りつつ、浮かび上がったシンプルな願いのために大局に臨むっていう展開がすごく良い。
「国のために」と理想を掲げるレティも好きだけれど、彼女はもっと自分に正直に生きてもいい。そんな未来に進んでくれると嬉しいなぁ。

 

でもこのクーデターの行方は本当にどうなるんでしょうか。
フリートヘルム監視下でも連携を取り合う騎士たちの働きに胸が熱くなったものの、オイレンベルク侯爵家の陥落で本当に後戻りできないところまでクーデターが進行してしまったんだとヒヤリとしてしまいました。
クーデターを打倒したら本当にフリートヘルム王子の命はないのでは・・・・・・。

 

まぁその前にどうやって国を取り戻すかってところが問題なんですけど。
それに関しては最後に出てきたキャラがどう活躍するのか気になるところ。
一瞬「おおっ!・・・・・・誰だっけ・・・・・・」とか思っちゃってすみません。
グラン山のエピソードで登場した医者騎士さんですね。懐かしい。借りを返しにきてくれたんでしょうか。彼のいたポジション的に、これがフリードヘルム生き残りフラグにつながるのでは(と思いたいな・・・・・・)

 

はやくレティと騎士たちが集結してほしいと願いつつ、次巻もとても楽しみです!

 

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