魔法医師の診療記録4/手代木正太郎


魔法医師の診療記録 4 (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年9月刊。
魔術×医療のファンタジー第4弾。
相変わらずのカオスっぷり。いやむしろいつも以上にカオスかも?
色んな方向に際どいネタをぶち込みすぎの砂漠の「海回」でした。
面白かったけれど、前半のクリミアとヴィクターの関係は胃が痛かった・・・・・・。

☆あらすじ☆
クリミアのスランプ。魔術を失った彼女は。
古代インスマ文明の発祥の地、インスマ砂漠。灼熱の地に現れた人魚の死体。それに呼応するように、見たこともない海の夢を見始める砂漠の人々。スランプ脱出のために、インスマ砂漠に拠点を置く魔法医学史の権威・ハーネマンの元に訪れていたクリミアは、住人たちを治療しようと主張し続けるが、魔術を使用できなくなった彼女に為す術などない。さらに彼女の隣には、常にあったはずのヴィクターの姿がない。そこに、人魚の噂を聞きつけた、悪名高き解剖医ヴァネッサ・キャスパーが訪れる。再会する二人。深まる人魚の謎。
片や結社の病院に一人残されたヴィクターは、クリミアを求めて旅に出る。インスマ砂漠を取り巻く謎を追うクリミアとヴァネッサ。ドゥンに冒されながらも旅を続けるヴィクター。それを支えるイングリド。
そんな彼らの影で、ついにラー聖教が擁する最強の〈鉄鎚〉ラ・ピュセルが動き出す。黙示録の悪魔を殺すために存在する彼女の存在は、クリミアとヴィクターの旅、そして二人の関係にどのような危機をもたらすのだろうか。
魔法医師の結社と教会の意外な関係。そしてヴィクターが罹患した妖病が、世界にもたらす影響とは。
魔法医学史の根底を覆す、第4集。

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回の舞台は、古代文明の名残を残すインスマ砂漠。
そこに突如発生した塩の泉と、人々が海洋生物に変化していくという謎の現象クリミアとヴァネッサが追うことになり・・・・・・というストーリー。

 

あれ?ヴィクターは??

 

と思っていたらがっつり経緯を説明してくれました。胃が痛くなる経緯を。
確かに前巻のヘルメスのせいで変な状況になったなぁとは思っていたけれど、まさかこんなに修羅場な展開に入るとは予想外でした。
黙っていたら「何考えてるかわからない」と思われ、一生懸命話しかけたら「気持ち悪い」と思われるヴィクターに涙目。どうしろと。
今までになくクリミアがヴィクターに対して辛辣で私の心が折れそうでした。ヴィクターの心は当然折れてたけど。

 

そんな修羅場を経て離ればなれになった二人の行く末を案じさせられつつ、今回は手代木さん曰くの「海回」
でもこんなの私の知ってる「海回」じゃない・・・・・・!
海洋生物的なナニかが生理的に気持ち悪すぎてムズムズしました。グロいんじゃなくキモい。特にイングリットを襲った子泣き爺、じゃなかったシェリーカーとか。もうほんときもいし、イングリッドはその後の展開も含めて序盤のヴィクター並に不憫でした・・・・・・。

まぁでもヴィクターは報われたし(ラストの仲直りに安心しすぎて泣きそうだった)、やっぱりイングリッドだけが不憫なのか。

 

そして今回も登場した鉄槌の方々。
ヴィクター(の妖病?)と因縁あるらしきラ・ピュセルとかは今後も長い付き合いになりそう。彼女に関してはまさかの名称が飛び出してきて吹きました。このネタを真面目に(?)突っ込むとかさすガガガ。STAP細胞は言ってることだけは夢があるもんなぁ。
ラ・ピュセル自身についてはヴィクターをめぐってクリミアと女の戦いをやってほしい気もするけれど、そんなラブコメはこのシリーズでは起こらなそう。普通に血まみれのバトルしかありえないキャラクターですしね。

 

それにしても、魔法医学や結社の起源に関して重大な事実が明かされたけれど、海病事件の斜め上をいく真相に吹き飛ばされてしまった感。
木星の月って何だっけと思ったら、つい最近ニュースになったばかりのエウロパ??
神秘・・・・・・!

 

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