異人館画廊4 当世風婚活のすすめ/谷瑞恵


異人館画廊 当世風婚活のすすめ (集英社オレンジ文庫)
異人館画廊 当世風婚活のすすめ (集英社オレンジ文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年9月刊。
徐々に糖度が出てきたような気がする美術ミステリー第4弾。
千景と透磨のじれったい関係も良いのですが、千景の過去がますます気になる展開になってきました。

☆あらすじ☆
成瀬家は、代々“禁断の絵”を守ってきた旧家だ。その絵が盗まれた。現当主の美津に絵をさがしてほしいと頼まれた千景と透磨だが、件(くだん)の絵は異人館画廊に置き去りにされていた。同時期、失踪中の次期当主候補・雪江が遺体で見つかるが、容疑者として浮上した男が千景の誘拐事件の関係者だと判明し!? 深まる謎の中、記憶の封印が次第に解けてゆく。緊迫の美術ミステリー!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

隠れキリシタンの旧家・成瀬家に伝わる「禁断の絵」と、行方不明の後継者の捜索に関わることになった千景と透磨。そこに胡散臭い婚活パーティーと女の死体、さらには過去の千景の誘拐事件までもが絡む形でストーリーが進んでいく第4巻。

 

失われた千景の記憶がどんなものだったのか、誘拐事件にはどんな真相が隠れているのか、とても気になってきました。

 

4巻目に入って、当初はツンツンしていた千景と透磨の関係もだいぶ甘酸っぱい雰囲気になってきたけれど、千景の過去を乗り越えないことには二人の関係に決着がつくことはないんでしょうしね。どんな過去が立ちはだかることやら・・・・・・。

 

でも、ああ焦れったい。ほんと焦れったい。そしてこの焦れったさがたまらなく良い・・・・・・!!
透磨から「許嫁」とかいう言葉が飛び出たときもドキっとしたけれど、千景の中で透磨の存在がどうしようもないくらい大きくなっているのに悶えてしまうんですよね。素直になれない子だから心の中でもツンツンしているけれど、「あれでもこれかなりデレてない?」って読んでいて気づいてしまう瞬間のジタバタ感やばい。透磨さんも早くこれに気づいて!!

 

さて、そんな二人の関係ですが、意外なところから不穏な気配があるような?
ようやくお顔を拝見できたカゲロウさんの立ち位置がすごく意味ありげなんですが??どういうこと???
千景にとって透磨の存在の大きさが揺らぐことはないだろうけれど、カゲロウとの関係も気になるなぁ。どういう素性のひとなんだろう。

 

本題である「禁断の絵」に関わるミステリーも勿論面白かったけれど、それよりも千景の過去とそれに絡むアレコレに気を取られて仕方ない1冊でした。
そろそろシリーズとしても大きく動いていくのでしょうか。

 

次巻がとても楽しみです。

 

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