レイデ夫妻のなれそめ5 君がもたらした新世界/山咲黒


レイデ夫妻のなれそめ 君がもたらした新世界 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年9月刊。
お転婆な妻とガラの悪い夫の仮面夫婦ラブコメ最終巻。
レイデ夫妻のなれそめにまつわる秘密について全て明らかになり、綺麗な大団円を迎えました。
話が進むにつれて面白くなっていくシリーズだったと思います。

☆あらすじ☆
ついに明らかになる夫の秘密──仮面夫婦の恋のなれそめ完結!
恐怖の記憶をなくした妻リナレーアと、妻を失う恐怖にギリギリの精神バランスを保っている夫ザイラス。お互いの愛はさらに深まっているが、愛ゆえに危ういバランスを保つレイデ夫妻。そんな中、夫の過去──魔物の父に母を食べられた現場にリナレーアがいたことが判明! リナの心の一部を食べたのはザイラスの父だった! そしてその場には「魔物解放団」の現在の首領──あの人物もそばにいた!! それはリナのとても身近な人物で──!? 仮面夫婦の恋のなれそめ、感動の完結巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ヤンデレ堕ちしそうなザイラスにハラハラした前巻から続く最終巻。
魔物解放団の首領の正体がついに明らかになり、その存在とリナの失われた過去の関係性が語られていくストーリーでした。

 

首領の正体は前巻でかなり強めにほのめかされていたのですが、それにしたってびっくり。
だってリナの兄弟は重度のシスコン揃いなのに・・・・・・と思っていたけどやはりシスコンでした。なんというか、リナへ向けられる愛って基本的に重いんですね。いや、とても美しいのだけど、方向性が過激すぎるんですよ。

 

この件に王様がどこまで関わっているのか疑問だったのですが、明かされた真相はなんともクズい・・・・・。
彼は国のためになる方法を模索しているのかもしれないけれど、これはリナたちと相容れるのはなかなか骨を折りそうだと彼らの将来を案じてしまいました。

 

そして、ついに欠けていたものを取り戻したリナ。
恐怖心が欠けていたことから無鉄砲さにハラハラさせられてきたヒロインでしたが、最終的には恐怖を飲み込んで果敢に立ち向かう魅力的なヒロインに成長していたと思います。
特に終盤の大奮闘はドキドキした〜〜!!
あんなに文字通りボロボロになるヒロインは最近では珍しいのでは。描写がことごとく痛々しくて悲鳴をあげそうでした。本当によく頑張った。

 

そんなリナへの愛と恐怖に苛まれていたザイラスについてラストで心配になる展開を挟んだものの、見事な大団円にホッとしました。
リナの冒険を通して、互いに素顔を隠していた仮面夫婦が本当の夫婦になっていったのだと思います。とても素敵な恋と愛の物語でした。

 

丁度良い分量でおさまった良い少女小説だったなぁ。
山咲黒さんの次回作も楽しみです!

 

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