ぼんくら陰陽師の鬼嫁/秋田みやび


ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)
ぼんくら陰陽師の鬼嫁 (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年9月刊。
陰陽師モノで、契約結婚で、しっかり者の嫁とぼんくらな旦那、という私の好きな要素が詰め込まれた作品でした。めっちゃ楽しかった!
割と苦手な嫁姑要素もあったのですが、姑の可愛さに難なくクリア。嫌いになれない小憎たらしさがうまいw
陰陽師の家に持ち込まれてきたオカルトな事件を解決していくストーリーも面白かったし、契約夫婦の微妙な距離感にニヨニヨしてしまいました。
これはぜひシリーズ化してほしいなぁ。期待しています!

☆あらすじ☆
ふしぎ事件では旦那を支え、家では小憎い姑と戦う!? 退魔お仕事嫁物語!
やむなき事情で住処をなくした野崎芹は、生活のために通りすがりの陰陽師(!?)北御門皇臥と契約結婚をした。ところが皇臥はかわいい亀や虎の式神を連れているものの、不思議な力は皆無のぼんくら陰陽師で……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公は、身寄りがなく、住んでいたボロアパートからも焼け出され、路頭に迷っていたところで見知らぬ男と出会い、食事と住居に釣られた勢いで契約結婚をすることになった女子大生・野崎芹

 

・・・・・・この出だしの行き当たりばったり感がすごくて笑ってしまったのですが、芹自身は割としっかり者なんですよね。流される状況ではあるものの、自分の意思で選び取っていることは伝わってくるので頼もしい。

 

そんな芹と契約結婚をすることになったのは、古くから陰陽師を生業とする由緒ある家の当主・北御門皇臥
色々とブラック(レッド?)な条件が伏せられたままスタートした契約結婚のなかで、芹は「プロの嫁」として皇臥を支える仕事を果たそうと奮闘する、というのが本作のストーリーとなります。

 

現代×陰陽師ものはそこそこ目にするテーマではあるものの、ここまで陰陽師がぼんくらなのは珍しいのではないでしょうか。
陰陽師のくせに退魔系の能力がからきしで、苦手分野なんだ!と堂々と言ってしまう皇臥に笑うしかないw
オカルト系全般のオールラウンダーが陰陽師だというイメージなのに本人は式神専門とか・・・・・・おいおい退魔とか調伏とかが陰陽師モノの花形だろうw これはぼんくらと言われるのも仕方ない。

 

そんなぼんくら陰陽師が芹の煽りと応援によってどうにか退魔系の依頼を受けるわけですが、使う道具の仕入れ先にまた笑う。
なんて怪しげな通販サイトなんだ・・・・・・。自分で作れよ・・・・・・!!
それか、もっとこう、雰囲気のある馴染みの店とかさぁ! なんかないのか! ないんだ!?

ぼんくら陰陽師というタイトルをまるで裏切ることのない皇臥のぼんくらっぷりが最高に楽しすぎるんですが。この陰陽師キャラはちょっと新鮮だw
まぁでもこのぼんくらを一人前に育て上げるのが芹の仕事となるのでしょう。夫婦二人三脚での奮闘に期待したいものです。

 

そういう一悶着(?)を経て、ようやくオカルト事件の調査に乗り出していくことになるのですが、このストーリーもなかなか面白かった。
陰湿な儀式の意味を説き明かしていく一方で、ひっかけを入れながら徐々に真相に迫り、最後は老夫婦の切ないエピソードで締める。こういうの好みです。あと老夫婦ものってだけで私のポイント大量にあげちゃう。

事件の中で芹と皇臥の距離感も少しだけ縮まっていきましたしね。これは良いテンポ。
過去の話は割と定番だと思うんですけど、こういうのも好きすぎて「きたきた〜!」ってニヤニヤしてましたw
この2人がどういう関係になっていくのか楽しみで仕方ありません。

 

芹と皇臥の契約結婚生活は姑付きでしたが、この姑がまた可愛いキャラw
枕元のパック入りベーコンには吹きました。この息子にしてこの母ありか!
式神たちも個性派揃いだし、楽しく賑やかな生活がこの先も待っていそうでワクワクします。

 

でもシリーズ化してくれるかな??
今回の事件は何やら裏がありそうだったし、おそらく2巻は出ると思うんですよねぇ。期待しています!

 

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