校閲ガール/宮木あや子


校閲ガール (角川文庫)
校閲ガール (角川文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2016年8月刊。初出は角川書店2014年3月刊。
面白かったー!
イメージはあるけれど、具体的にはよく知らないお仕事「校閲」さんのお話。
主人公の口の悪さに面食らいつつ、痛快で爽快な彼女の言動に何度笑ってしまったことか。とても楽しかったです。
作家のトラブルに巻き込まれたり、イケメンなアフロに出会ったり、なかなか大変で楽しそうな校閲仕事。お仕事エンタメとしてももちろん面白かったのですが、何よりこの主人公の毒舌ぶりと罵倒語の豊富さがクセになる・・・!
石原さとみさん主演で10月からドラマがスタートするらしいので、そちらも期待しています。

☆あらすじ☆
ファッション誌編集を目指す河野悦子(こうのえつこ)が配属されたのは校閲部。担当する原稿や周囲ではたびたび、ちょっとした事件が巻き起こり…。読んでスッキリ、元気になる! 最強のワーキングガールズエンタメ

以下、ネタバレありの感想です。

 

ファッション雑誌の編集になるために出版社に入社したにもかかわらず、名前をもじって校閲部に配属されてしまった主人公・河野悦子
不本意ながらも真面目に仕事をすればいつか異動が叶うかもしれないと、悦子は真面目かつ完璧に校閲の仕事をしようと奮闘するのです。

 

この悦子の仕事ぶりが予想以上に大変そう。
校閲の仕事って誤字脱字を直したり、おかしな文法を正したり、というイメージくらいはあったのですが、こんなにも内容の齟齬をとことん追究していくんですね。
いやまぁどこまで徹底するのかは校閲さんによるのかもしれないけれど、少なくとも悦子の手にかかった本は内容にツッコミ入れる箇所なんてなくなるんじゃないだろうか、と思ってしまうほどの仕事ぶり。
ミステリーの移動時間とか、私だったら読み飛ばしてしまうんだろうなぁ。わざわざ時刻表で調べるとか絶対しない。

 

余談ですが、あまりも悦子がすごいので「私もやってみる!」と思い立って途中から小説内小説で校閲箇所がどこにあるのか腕試ししてみました。結果は惨憺たるもの・・・・・・悦子やっぱりすごい。そして私に校閲の才能はない。普通に読んじゃうし、ミスも無意識に脳内で補填していました・・・・・・。

 

そんな感じで有能校閲な悦子。
しかし彼女の口の悪さには最初とても面食らってしまいました。

「なんでもかんでもエロ付けりゃいいってもんじゃねえだろ文芸界。しかもジジイも女の乳出せば売れると思ってんじゃねえよ」(12頁)

一瞬、誰が言ったのか分からなかったんですよね。悦子おまえか!
ほんっとうに毒舌。上司にはタメ口だし、取引先(作家)には態度悪いし、こんな社会人大丈夫なのかと思うレベル。
ただ、そんな彼女の言動がだんだんクセになってくるから不思議なものです。むしろ痛快で爽快。いいぞもっとやれ!と無責任にエールを送りたいまでになりましたw

 

彼女の清々しいまでの自分本位な考え方は、一周して羨望してしまうんですよね。
悦子自身色々と悩んだりもしているし、彼女の本当の夢は叶わないまま。影ではオシャカワ(オシャレしてても無駄で可哀想)とバカにされたりもする。
けれど、こんな生き方できたら楽しいだろうなぁと思わずにいられないんです(マネをしたいわけではないけどw)。そこがすごく魅力的な主人公でした。

 

悦子の我が道をゆく奮闘がとても楽しい作品でした。
続編も早く読みたいなぁ。文庫化を待つか単行本に手を出すか。
覆面作家のイケメンアフロ・是永是之とのラブロマンスは期待してもいいのでしょうか。彼の小説は私にはさっぱり理解できないエキセントリックさだったけど、恋の方はどうなるのかな?

 

そしてドラマも楽しみです。
こんなにも口が悪くて無駄に罵倒語のボキャブラリーが豊富な悦子を石原さとみさんが演じるとか。なにそれ超見たいんですけど。

 

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