小さな魔女と野良犬騎士1/麻倉英理也


小さな魔女と野良犬騎士 1 (ヒーロー文庫)
小さな魔女と野良犬騎士 1 (ヒーロー文庫)

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
母親を探して王都にやってきた少女と、彼女の手伝いをすることになった野良犬騎士の物語。
母である魔女をめぐる陰謀に巻き込まれていくストーリーも良かったけれど、個人的には敵キャラが結構好きな感じ。
戦闘狂の美少女剣士が面白すぎて、それだけでなんだか満足してしまう物語でしたw

☆あらすじ☆
風来坊と美少女魔女が出会って……! ? 「あの子の母親を斬って欲しい」。騎士はかつての輝きを取り戻せるのか?
水神の加護に抱かれた水と大河の国エンフィール王国。その王都に暮らす青年アルトが、かつて騎士として戦場を駆けていたのも今は昔、現在はその日暮らしの風来坊。
金なし地位なし甲斐性なし、仲間内からは野良犬騎士と呼ばれていた。そんなある日、アルトがスラム街で誘拐されかけた少女ロザリンを助ける。少女は右目に“ウイッチクラフト”と呼ばれる特別な力を宿し、「小さな魔女」と呼ばれていた。彼女は生き別れとなった母親を探す為に王都へやってきたのだった―――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公・アルトは、ひょんなことから助けた魔女・ロザリンの母親探しを手伝うことになる。しかし、母親探しはやがてある陰謀へとつながっていき・・・・・・というのが本作のストーリー。

 

陰謀の黒幕自体は最初からハッキリしていて、その割にはゆっくり進むなぁと思っていたのですが、予想外のところでどんでん返し。
なるほど、母親はそこにいたのか・・・と哀しくなってしまいました。
途中のロザリンの嘆きも、この結末に比べるとマシだったのか。いや、ほんのわずかな時間でも会って言葉を交わすことができたから幸せだったのは間違いないのでしょうけれど。切ないなぁ。

 

そんな感じで少し暗めの雰囲気もある本作。
一方で、「脳天気通り」の義理人情に厚くお人好しな気風が作品にもよくあらわれていて、随所でほっこりとさせる場面もありました。
クライマックスの、脳天気通りの人たちの活躍がすごく良かった。優しさと威勢の良さが下町って感じ。こういうの楽しくなってしまいますw

 

風来坊を気取るアルトもなんだかんだ面倒見の良い性格だし、酒場の看板娘・カトレアも姉貴気質が気持ちよい。
ふたりに手をひかれたり背中を押されたりする形で、内気なロザリンが少しずつ周囲に馴染んでいく姿に心があたたまりました。

 

というわけで主要キャラの好感度は高いのですが、個人的にダントツでお気に入りなのは敵キャラだったり。
もうほんと、さいかわ天才美少女剣士ラヴィアンローズのぶっ飛び具合が楽しすぎてww
絶妙に会話が噛み合っていないのが笑うし、彼女の斜め上な価値観とか基準が予測不能すぎて面白かったです。

 

うーん、ラブコメ的にはアルトを巡ってカトレアとロザリンの三角関係になりそうな感じだけれど、ラヴィアンローズもヒロイン枠に入れちゃってもいいのでは? 人生に刺激が生まれそう(だが死ぬ)

 

ロザリンの母親探しは解決しましたが、ナンバリングされてるし続きも出るはず。2巻を楽しみに待ちたいと思います。

 

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