若奥様、ときどき魔法使い。/白川紺子


若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫 し 17-10)
若奥様、ときどき魔法使い。 (コバルト文庫 し 17-10)

評価:★★★☆☆
2016年9月刊。
なんだこの破壊力ある可愛さは・・・・・・!
魔女が女王として治める国を舞台に、落ちこぼれ魔女の伯爵夫人と無表情(ただし感情表現は豊か)な伯爵が思いも寄らぬトラブルに巻き込まれていくというファンタジー。
ワンダーランドでおとぎ話なメルヘン全開の世界観がたまりません。魔法がいちいち可愛すぎる!
WEB公開のエピソードと書き下ろし2編の3本立てですが、どれも少しずつ雰囲気を変えてあって楽しい1冊でした。

☆あらすじ☆
女王は魔女、貴族は魔法使いのオムニア王国。バイオレット伯爵レンの妻ローズは、たまにしか魔法が使えない落ちこぼれ魔法使い。突然女王に呼び出され!? WebマガジンCobaltで閲覧数ナンバー1作品が文庫化!

以下、ネタバレありの感想です。

 

Webマガジンコバルトで連載されていたエピソード。

物語の舞台となるのは、上流階級が全て魔法使いのオムニア王国。
魔法使いが魔法で人々の役に立っていく世界で、主人公のバイオレット伯爵夫人ローズは失敗ばかりの落ちこぼれ魔法使い。
失敗を恐れず、人々の嘲りをかわして、夫のレンに励まされながら今日も魔法を試してみるローズ。
しかし国を治める魔女の女王に呼びだされたローズは、自分が春を呼ぶ「春荒れの魔女」だと知ったことで、四季の魔女達の騒動に巻き込まれていき・・・・・・というストーリーでした。

4人の魔女が四季をまわしていくっていうのがすでにメルヘン。
具体的にどうするのか途中まで分からなかったのですが(眠い云々言ってるけれど担当の季節じゃなくても起きてるみたいだし)、ラストのローズが春を目覚めさせるシーンは楽しそうで素敵でした。なるほどこんな感じかー。

そして他の魔法も負けず劣らずメルヘン揃い。
くまのぬいぐるみが従僕だったり、アライグマが迎えにきたり、友達の声が鳥から聞こえてきたり。可愛すぎる!
なかでもダントツで可愛かったのは旦那様であるレンの魔法。嬉しいと物理的に花を咲かすとか!しかもそれを拾い集めてプレゼントするとか!!
こんな可愛い愛情表現があったのかと目から鱗が落ちました。無表情キャラだけど全然クールじゃない旦那様可愛すぎない?
ローズといちゃいちゃしてる時が最高に幸せなんだって、とてもよく伝わってきました。ごちそうさま!

 

ローズとレンの馴れ初めを描いたエピソード。
最初からラブラブの夫婦ものでも、ここのフォローがあると更に糖分を感じられてホクホクしますねw
短めながらロマンチックな初恋物語で、最後のオチは結末を知っているのにきゅんきゅんしてしまいました。

 

王都を「恋泥棒」が騒がすなかで、ローズの友人・リナとレンの部下・ティオのじれったい恋を描いたエピソード。
腐れ縁という名の友情を魅せるリナはかなり好きなキャラです。ローズに対してあれだけ毒舌を垂れ流すのに、なんだかんだ彼女を認めているのも良い。こういう女の友情を感じる部分が好みなんですよね。
そしてオチは友人夫婦に倣うのか。あっぱれですねww

 

 

可愛くて楽しいファンタジーでした。
続刊でるかな? 続くなら読みたいです。

 

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