悪役令嬢、時々本気、のち聖女。/もり


悪役令嬢、時々本気、のち聖女。 (PASH!ブックス)
悪役令嬢、時々本気、のち聖女。 (PASH!ブックス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2015年7月刊。
自分に自信がなく引っ込み思案な侯爵家令嬢が、お芝居で悪役令嬢を演じたことをきっかけに自分を変えようと頑張る物語。
割と淡々と話が進んでいくのですが、そのリズムが私には合ってとても楽しめました。
王子妃候補の筆頭に名前があがるくらい名門家の令嬢なのに、正直デキは良くないし世間の噂には疎いし素直すぎるエリカ。色々と頼りない彼女が、かつて演じた悪女「イザベラ」を意識して自分を奮い立たせていく姿が面白かったです。
初恋相手にときめきつつ、実は因縁がある王子と関わりも出てきたりして、その恋愛模様もニヨニヨできてよかった。
でも一番は親友リザベルとの友情かな。こういう女の子の友情を感じられる作品って好きなんですよね。

☆あらすじ☆
エリカ・アンドールは王立学院に通う16歳。周囲が黙る美貌に、名門侯爵家の一人娘という肩書きで遠巻きにされているけれど、本当は冒険小説が何より好きな夢見がちな少女。演劇で悪役“イザベラ”を演じたせいで、男を次から次に手玉に取る悪女……そんな噂を立てられ、あろうことかヴィクトル王子殿下のお妃候補と目されて!? いいえ、わたしはせっかくできたお友達リザベルとの楽しい学院生活を謳歌して、あこがれのギデオン様と幸せな結婚生活を送るつもりなのよ! 引っ込み思案の自分を変えたいと奮闘する、純情乙女エリカの恋と魔法の学園物語。

以下、ネタバレありの感想です。

 

10歳の頃に言われた「ブス」という一言にショックを受け、それ以来自分に自信が持てなくなってしまった名門侯爵家の末娘エリカ
引っ込み思案な性格から友達もできないままだったエリカの学生生活は、誘われたお芝居で悪役令嬢イザベラ役を演じたことで徐々に変わっていくことに。
しかし、そのイザベラ役のイメージに引っ張られたことや様々な事情が重なって、エリカは何をするにしても悪女であるかのような噂を流されてしまい・・・・・・という感じで物語は進んでいきます。

 

本当は美人なのに全く自分の顔に自信がないエリカのコンプレックスがとても印象的な作品でした。
美貌を褒められては「これは社交辞令。勘違いしてはいけない」と自分を戒めたり、マスカラ&アイラインを事あるごとに気にしたり。
化粧崩れをここまで気にする10代ヒロインって珍しいのでは。個人的にはとても共感できて(顔をのぞきこまれて反射的に鏡くれ!って思うところとか)、それだけでエリカに親近感がわきましたw

 

家柄の割にエリカ自身はとても普通の子だったのも地味に好感が持てたポイント。
勉強はできないし魔法もうまく使えない。頭の回転も(土壇場では根性をみせるけど)普段はそんなに良くはない。
でも、そのぽややんとした雰囲気がなんか可愛いんです。
リザベルがエリカをほっとけなくて一生懸命守ろうとするのもわかる。この子は私が守ってあげなきゃ悪意にも気づかないままなのでは・・・と不安を覚えるというかw

 

さて、そんな普通の女の子なエリカの恋は、今後どうなっていくのでしょうか。
彼女自身は初恋の相手であるギデオンに夢中っぽいけれど、過去の因縁があるヴィクトル王子が物語的には正ヒーローになるのかな?
それとも2巻でギデオンが巻き返しをはかっていくのだろうか。個人的には王子押しなのですが。

そういえば巻末の番外編では肝心の場面がぼかされていましたが、一体エリカの過去に何があったのでしょうか。
途中までは割と良い雰囲気だったみたいなのになぁ。

 

あ、エリカへの悪意ある噂の問題については今回で決着がついたとみていいのかな?
噂の発信源についてはなんとなく嫌な予感がしたとおりだったけれど、そういえば彼女の動機はまだ語られていないですよね。
終盤の舞台演劇のような糾弾シーンはちょっとテンションがあがりました。真打ちはいつも遅れてやってくる!

 

楽しく読める作品でした。
続きが気になるので2巻以降も読んでいこうと思います。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。