『謎好き乙女と壊れた正義』『謎好き乙女と偽りの恋心』/瀬川コウ


謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)
謎好き乙女と壊れた正義 (新潮文庫nex)

1巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
謎好き乙女シリーズ2巻&3巻。
どちらも面白かったです。
春一と早伊原の毒舌合戦みたいな掛け合いがすごく好き。
そして気を抜くと騙されるので、一生懸命引っかけを探しながら読むのが楽しいシリーズでしたw

☆2巻あらすじ☆
紫風祭。藤ヶ崎高校学園祭を早伊原樹里と回ることになった春一は、その道中で相次いで“謎”に遭遇する。開会式で用いる紙ふぶきの消失。模擬店と異なる宣伝看板を並べる実行委員。合わない収支と不正の告発。初夏の一大イベント真っただ中で起こる事件を追う中で、二人は学祭実行委員長・篠丸の暗躍を知る…。正義とは何か。犯人は誰か。切なくほろ苦い青春ミステリ、第2弾。

以下、各巻のネタバレあり感想です。

 

2015年8月刊。
まるまる学園祭回。
カップルっぽくお祭りデートしてる二人が楽しそうで意外。会話はまさに腹黒×腹黒という感じに殺伐としていたけれど、それがまた見ていてなぜか微笑ましいw

さて、前回で過去にケリをつけたと思っていたけれど春一のトラウマは結構根深かった様子。それを掘り下げていくストーリーがとても面白かったです。
まぁ前回も使われた叙述トリックには警戒していたので篠丸先輩については割と早い段階で察したんですけど、智世さんの方は予想以上のクズっぷりにドン引き・・・・・・。女の子って怖いですね・・・・・・。といってもこれも最初の方で伏線はあるんですよね。あざといは怖い。

今回の春一はかなり早伊原に救われているように見えたのですが、彼女は本当によく人を見てるんですよね。何が彼女をそうさせるのでしょうか。
早伊原自身について春一が気になり始めたようだし、彼女の掘り下げがとても楽しみです。

 

 

☆あらすじ☆
私、生徒会長、辞めるね―。あまりに突然の告白に、みなが言葉を失った。早伊原樹里の姉・葉月による辞任宣言。真面目で、責任感の強い会長が、なぜ?疑念を拭えない春一は、辞任の真相を調べ出すとともに、会長との日々を回想する。花火大会、肝試し、そして、自身が生徒会に入る契機となった銅像消失事件。青春と恋愛とがせめぎ合う、切なくほろ苦い青春ミステリ第3弾。

2016年1月刊。
会長から飛び出した突然の辞任宣言。
そこから時間を遡って、春一と早伊原の花火大会デートや生徒会入りたてのエピソードを語りつつ、会長の真意に迫っていく第3巻。

春一が偽物を忌避しまくってアレルギーみたいになってるし、やたら「本物」にこだわるのがすごく高二病くさいなと思ったんですけど、そういえば彼は高校二年生でした。
春一の考え方が少しずつ変わっていく姿を見るのも楽しいシリーズです。

サブタイトルの「偽りの恋心」、上九一色の正体には完全に騙されました。
成績の話が出たシーンであれ? っと思ったのにスルーしてしまっていた・・・・・・。

それはさておき、「嘘は本物の証」って話は面白かったです。
素をさらけ出せる関係って憧れるけど、そんなに簡単に手に入らないと思うんだよなー。何も偽ってませんって自信を持って言える恋人関係とか本当にあるのだろうか。真実に惹かれてもそれが良い物だとは限らないし、それなら嘘でも心地良い方が・・・・・・とか、思ったり、うーん。

会長の辞任に関しては、ああなるほどという感じ。コレは結構わかります。
そして会長から飛び出した告白についても割とそんな気配はあったので納得というか。

さて、ラストは早伊原から爆弾が落とされましたけど、まさかここで浅田君に戻るとかマジですか・・・・・・。彼、今回さっぱり出番なしだと思ってたのに衝撃。
次で最終巻ですし、いよいよ早伊原の掘り下げがくるのかな。
春一と早伊原の関係の行方も気になります。

 

 

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