(仮)花嫁のやんごとなき事情12 結婚できたら大団円!/夕鷺かのう


(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~結婚できたら大団円! ~ (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2016年8月刊。
ド庶民勤労少女の身代わり離婚ラブコメ最終巻。
終盤ボロボロ泣きながら笑いまくるという情緒不安定丸出しで読了しました。最高に幸せ。夕鷺先生には心からの愛と感謝を捧げます。
このシリーズは私の一生の宝物です。本当に本当に大好きなシリーズでした。
ああでもあと1冊あるんですよね!?わーい!わーい!!

☆あらすじ☆
ド庶民と皇子様が、ついに結婚――!! 注:今度は(仮)じゃありません。
無事クロウと離婚したフェルは、孤児院に戻っていた。変わったことといえば、商路建設に関わる職に就き、お給金が(だいぶ)上がったこと。彼とはド庶民と皇子様。二度と会うこともない……
と思ってたのに、出張先の異国でまさかの再会――!?
「残念。逃げる獲物は追いかけて押さえ込むのが趣味なんだ」
鬼畜皇子が我慢の限界!? 離婚ラブコメ、涙と笑いの最終巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ついに初志貫徹してクロウとの離婚を果たしたフェル。
ユナイアの孤児院に戻って商路建設に関わる下級官吏となり、もはや遠い人となったクロウへ想いをはせる日々・・・・・・という感じでフェルの方はちょっぴり哀愁漂う失恋(フッた側だけど)の余韻があったりするのですが、その裏で旦那様がこれっっぽっちも諦めずにせっせと外堀埋めてるせいで悲壮感が台無しだ!!(褒め言葉)

 

毒龍閣下、嫁が足りなすぎるせいで変人度増し増しじゃないですかー。
「心に嫁成分の貯蓄ができた」発言に大爆笑。意味不明すぎて逆に平常運転かもしれない。

 

ねっちょりしつこく諦めない旦那様のおかげでいつもの仮花嫁的ラブコメ感がありつつも、フェルの意固地な態度をどう乗り越えるのかドキドキして見守った最終巻。
フェルがクロウの求婚をばっさばっさ切り捨てる理由については、頑固だなぁと思いつつも彼女らしいというか。

そもそもこのシリーズは、ド庶民の勤労少女が謎のバイト遍歴を駆使して様々な窮地を乗り越えていくのを楽しむお話。てことは、本当の身分が王女だとしても「王女だったからまるっとオッケー」っていうわけにもいかないんですよね。
王族ではなく庶民として、自分の人生に誇りをもって胸を張ってきたフェルだからこそ、読者である私も彼女の庶民丸出しな性格やそこから生まれる爽快な活躍に心を躍らせてきたわけです。

それなら庶民としてのフェルはそのままであってほしい。一方でフェルが実は王女であることも蔑ろにしないでほしい。

この、ある意味で矛盾するような期待に見事に応えてくれた最終巻だったと思います。ちゃんと悩みながらフェルが出自に向き合ってくれて本当に良かった。イグレックに絡めてそこらへんが掘り下げられるのは意外でしたが、最終巻に相応しいストーリーだったと思います。

基本的なノリはふざけまくってるのに、こういう繊細な感情までしっかり描ききってくれるのがこのシリーズの魅力なんだよな〜、と再確認。ああもう大好きだ!

 

出自がどうであれ、庶民であったことを否定してはフェルは幸せになれない。でも、庶民のままでは皇族のクロウと結婚するのは難しい。
そんな難題をクロウが見事に飛び越えていったラストシーンは涙腺を熱くさせながらも笑いっぱなしでした。
なんかもうフェルはフェルらしさを貫いていたけれど、クロウもクロウらしさを貫いたなぁ!!っていう感じ。似た者夫婦め!
綿密な下準備のもとに逃げ道を塞ぎ、その上で容赦ない全力の急襲を仕掛けるところは流石の毒龍公。最終巻はフェルLOVE変人モードが強烈すぎてうっかり忘れかけていたけれど、そういえばこの人はこういう人でした。恥ずかしいな!って思いつつめちゃくちゃローリング。この夫婦も大好きだ!

 

もう何一つ不満はない。私は心の底から満たされたよ・・・と、うっとりした気分でエピローグを読んだところで爆弾が投下。

え、お兄様・・・・・・。

いやでもこのパターンには騙されないぞ!そんな簡単にくたばるようなお人じゃないし。

 

しれっと撒かれた伏線の回収と、フェルとクロウのラブラブ新婚生活(真)がとても読みたいので後日談短編集が楽しみです。
それはさておき、本編完結おめでとうございます!!

 

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