押しかけ軍師と獅子の戦乙女/在原竹広


押しかけ軍師と獅子の戦乙女 (HJ文庫)
押しかけ軍師と獅子の戦乙女 (HJ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
惚れ込んだ女騎士の役に立つため、言葉や文化の違いに苦労しながらも異国で奮闘する軍師が主人公の戦記もの。
1巻まるまるプロローグなので、まだちょっと何とも言えない感じですね。
もうちょっとストーリー的に華がほしかったけれど、丁寧に作られた世界観は好みだったので続刊に期待しています。

☆あらすじ☆
戦国・明津国の武家に生まれたクロウは、武力偏重の故郷を離れ、遠い異国エルトレス王国に辿り着く。そこで彼は、若くして騎士団長となった女騎士クラヴェリーナと出会い、軍師として押しかけることに。はじめは不審者として捕まったクロウだが、王国が手こずっていた盗賊を、その知略でたやすく討伐したことで、周囲の評価は一変し――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

武士の国・秋津国を飛び出し、異国であるエルトレス王国にやってきたクロウは、そこで出会った女騎士団長クラヴェリーナに惚れ込み、彼女の軍師の座を掴むことに成功する。時間をかけてクラヴェリーナの信頼を獲得し「第一の騎士になる」という夢を打ち明けられたクロウは、その夢を支えるために軍師として彼女の役に立とうとする、というのが本作のストーリー。

 

平和ボケして騎士団すら「素人」と評されるエルトレス国が舞台であるためか、この1巻は盗賊討伐と他の騎士団のトラブル処理で終わり、戦記ものとしては華やかさに欠ける内容だったように思います。
なので、軍師としてのクロウの活躍の場もあまりなく、どちらかと言えばペテン師っぽいやり口ばかり。まぁこういうのも軍師の一面なのかもしれませんが、個人的には軍を率いて大がかりな策を弄する姿が見たかったのでちょっと不満・・・・・・。

 

ただ、秋津国、エルトレス王国、アッガザールの三国の描き方が丁寧で、後々この三カ国で何かがおこりそうな予感を抱かせるところもあって、シリーズとして続けば面白くなりそうです。
特にアッガザールはラストでかなり不穏な動きをしていますしね。秋津国についても、クロウがエストレス王国と軍事的な力量差をはかっているシーンは結構怖いこと言ってる気がしますし。
大きな世界観をフルに使った戦記ものに育つといいなぁ。期待しています。

 

キャラについては、クロウは割と好きなタイプの主人公でした。
決して天才型ではないけれど、コミュ力と地道な努力で道を切り開こうとする人間は見ていて気持ちが良いものです。
対して、ヒロイン2人はまだいまいちピンとこない感じかな。特にクラヴェリーナさん塩対応すぎて・・・・・・。

 

まぁ物語は始まったばかりですし、ここから面白く華やかに盛り上がってくれることを期待しています。

 

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