骸骨騎士団の、王女に捧げる過剰な忠愛/藍川竜樹


骸骨騎士団の、王女に捧げる過剰な忠愛 (コバルト文庫 あ 23-21)
骸骨騎士団の、王女に捧げる過剰な忠愛 (コバルト文庫 あ 23-21)

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
日陰の身となっていた王女が、黒騎士の主に選ばれたことで次期国王の有力候補となる、というファンタジー。
骸骨騎士団という設定を少し持て余しているようにも感じましたが、わんこに振り回される飼い主みたいな凸凹主従は面白かったし、ヒロインの成長物語としても楽しめる作品でした。
恋愛的にも綺麗にまとまってるし、単巻ものかな?

☆あらすじ☆
日陰の王女として、王都の片隅で夜な夜な畑仕事に精を出す〈幽霊姫〉ユナリア。ユナリアを疎む王妃に捕らえられそうになったところを、俺様口調の謎の騎士に救われる。彼の正体は、不死の軍団〈骸骨騎士団〉を率いて主に絶大な権力をもたらす黒騎士ルシアン。王族誰もが彼の忠誠を望む中、ルシアンは強引にユナリアと主従契約を結ぶ。突然骸骨騎士の主にされてしまったユナリアの運命は・・・!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

謀反を企んだとして母と親族が処刑され、後ろ盾のない王女としてひっそりと離宮で暮らしていた王女ユナリア
しかし、10年に一度黄泉から現れる骸骨騎士団を率いる黒騎士ルシアンの主に選ばれてしまったことで、ユナリアは次期国王の有力候補に躍り出ることになり、彼女の運命が動き始めるのです。

 

ユナリアの報復をおそれる王妃との対決、母の冤罪にまつわる真相などを絡めつつ、ユナリアが王族として晴れ舞台に立つところまでを描くストーリーで、1冊で綺麗にまとまっている物語だと思います。
過去の事件の謎を解くというミステリー風味な展開をするなかで、「骸骨騎士団」というインパクトある設定が役に立つ場面が少なかったのが設定的にちょっと惜しいと感じました。
まぁ骸骨騎士たちは見た目に反してコミカルで良かったし、人手としてルシアンに散々こき使われていたので、設定が死んでるわけでもないんですけどね。もっと派手な活躍があってもよかったなぁと思って。

 

ユナリアとルシアンの主従はなかなか面白いカップルだったと思います。
時代がかった俺様口調なのに「ご主人様」呼びなのがおかしいw
最初はマウントを取ろうとしていたくせに、だんだんご主人様愛がセリフから零れ始めるルシアンが楽しかったです。

 

ユナリアの方は最初からしっかり者だったし王族としても立派な性格だったけれど、それをしっかり外側に向けることができるようになったのが彼女の成長なのでしょう。自分のいるべき立場を見据えて動き出してからは、頼もしい王女として格好良かったです。

 

他のキャラも良かったし(特に残念なシスコンで少女趣味なお兄ちゃんとか)、ストーリーもうまくまとまっている作品だと思います。
単巻ものっぽい感じはあるけれど、前作の「死にかけ花嫁」もそう思っていたらシリーズ化したので、これもシリーズ化するのかも?
とりあえずは次回作に期待していたいと思います。

 

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