階段坂の魔法使い3 恋で射止めた水曜日/糸森環


階段坂の魔法使い 恋で射止めた水曜日 (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年8月刊。
完結巻。
今回もすごく可愛くて素敵な物語でした。表現のひとつひとつに心がときめくんです(*´艸`)
特にジュディの想いが爆発するラストシーンは最高にロマンチック。このカップルが好きでたまらない・・・!
作品が素晴らしいだけに、ここで終わりなのが本当に残念です。

☆あらすじ☆
想いが通じ、ヴィクターから「好きだ」と告げられるジュディ。けれど彼女は、まだ迷っていた。呪い持ちで一生触れ合えない自分が、彼を縛っていいのかしら――。そんな中、ジュディの呪い絡みで事件が起こり……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

冒頭からルイスのラブレター責めにめちゃくちゃ笑いましたw
愛を囁いてるのに口が悪い! でも内容がロマンチックすぎて憎めない!

ルイスのお手紙って、どうしてこんなにきゅんきゅんするのでしょうか・・・・・・。

「魔法の鏡」とか、そんな形で使っちゃうのか! と悶えまくり。
しかもそこに込められた想いは、浮かれた恋心だけじゃなくてコンプレックスの混じる複雑なものだっていうのが、さらに心をぎゅっと締めつけるんです。締めつけられすぎて息ができない。

靴を贈ったシーンでのお手紙もまた素敵なんです。
まるで詩のように短いセンテンスを重ねて、ルイスの優しくてちょっぴり偉そうで不器用な恋心をまっすぐ伝えてくる。こんなの、ゴロゴロせずにはいられないですよ!

まぁ、熱烈ラブレターを読んでるジュディを隣でしれっと観察してるのがルイスの残念なところでもあるのですがw

 

ジュディのお返事も毎回負けず劣らず可愛いものなのですが、ラストシーンのそれは本当に悶えるくらい最高でした。
『さぁ、疑り深くて意地悪な、悪名高い階段坂の魔法使い、愛に埋もれるがいいわ!』っていう一文が好きすぎる。『きっとそう、どっちもどっち!』も捨てがたい。
ルイスお得意のラブレター責めをお返ししちゃうジュディの茶目っ気に惚れそうです。

 

可愛らしく恋を育みながらも、互いにどうしようもない呪いを抱えて、簡単には克服できないコンプレックスに苛まれているルイスとジュディ。
今回は恋を自覚したことでそのコンプレックスが強く表に出てきてしまうストーリーでしたが、触れあえないことへの寂しさと安堵という矛盾した感情がすごく切なかったです。
だからこそ、終盤のジュディの心に高ぶるんですけどね。呪いなんかに負けてほしくない。打ち勝ってほしい。ああもう、この二人が好きすぎる!

 

そんな大好きな二人の幸せを願わずにいられないだけに、呪いによって触れあえないという大きな問題が残ったまま完結してしまったのは残念でした。
他にも、工房や魔法使いを巡る時代の移り変わりをまだまだ大変そうですし、ジュディは結局叔母夫婦と和解できないままですし・・・・・・。
思った以上に厄介だった永久誓約だって解除できてませんしね。
そういえば今回、やたらとジュディが怒りっぽくなっているように感じたのはルイスが永久誓約に抵触したからだったのかな。ルイスは体調不良だけどジュディはメンタル不調って感じで表れたのでしょうか? あのあたり、ちょっとだけ違和感を覚えました。

 

消化不良な部分は気になるし、できることならまだ続けてほしかったです。
それでもこのシリーズを読めて、本当に幸せでした。
惹かれ合って、(主にルイスのせいで)すれ違って、傷つきながらも互いを求めるジュディとルイスの恋をキュートに描いた良作だったと思います。
ユーモアに彩られたメルヘンな表現にときめいて、読んでいるだけで心が満ち足りる作品でした。もう読めないなんて辛い・・・・・・。

 

とはいえ、糸森さんの次回作は10月になるとのこと。
気を取り直して新作を楽しみに待ちたいと思います!

 

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「階段坂の魔法使い3 恋で射止めた水曜日/糸森環」への2件のフィードバック

  1. みかこさん こんにちは~!

    遅ればせながら、今回もとってもおもしろかったですね~!!(^^)
    ルイスとジュディの手紙のやり取り、よかったですよね!!
    靴を贈ったシーンから、翌朝待ち合わせするあたりまでしあわせすぎてニヤニヤしながら読んでましたww(´∇`)
    ルイスのまっすぐな告白も印象的でした~!
    手紙読んでる横で「好き」って言われて、リンがめっちゃ照れてるのとかも、かわいかったです・・! 確かに、冷静に考えると、とても残念ですがww

    問題が起きたとき、ジュディが工房のみんなに話をしてたときの、リンの「すごいだろ 俺の嫁!」も楽しかったですww

    私も途中、あれ何かジュディ急に怒ってる?と思ったところがあったのですが、言われてみれば永久制約の影響もあったのかもですね・・!これほんとに厄介なやつ・・

    ヴィクター=ルイスが分かってから、ページ数がもうないよ?!って思いながら読んでたのですがw最後までハラハラしつつも、ラストシーンが本当に素敵すぎでした・・!!!

    みかこさんのおっしゃってた一文のこと、わかります。ちょうわかります!!(><)「きっとそう~」も捨てがたいのもちょうわかる・・!!最後の「ね、ルイス~」の会話とリアクションも可愛すぎでした・・!!挿絵もすごくすきです~!!

    いろいろ解決してないこともあるし、何より読んでてすごく楽しかったので、これで最終巻というのが本当に残念です・・。続き読んで見たかった・・。(そして「リン」はこれからどうするのか・・w)

    でも、私もこの物語を読めてとても幸せでした!!
    10月の新作もどんな物語になるのか、今から楽しみに待ちたいと思います~!(^^)

    1. トウさん、コメントありがとうございます。

      最終巻もとても面白かったですよね!
      最初から最後までジュディとルイスの甘々な関係を堪能できて幸せでした〜。

      「すごいだろ俺の嫁」のくだり笑えましたよね!
      嫁扱いか!調子いいなルイス!!ってツッコミまくりでしたw

      お手紙のやりとりも可愛すぎるし、その返事を書いてるジュディを隣で観察するルイスの残念っぷりが真剣に本当に残念!!w

      ヴィクター=ルイスは判明したけれど、たしかにリンの正体はバレてないんですよね。
      なんかもうこのままリンのポジションは確保しておくのも美味しいかもしれないですけど、全てを知ったジュディの反応も気になるというかw

      ジュディの怒りっぽさは気になりましたよね。永久誓約のペナルティの範囲がどこまでか分からないですけど、なんとなくそう考えると自然かなぁとか思ったり。ほんと、どうしてルイスは勢い余ってこんな誓約をしてしまったのか!(怒)

      ラストシーン、本当に素敵でした・・・・・・!
      なんかもう一文一文が心を震わせてジタバタしちゃってました。

      私もこれが最終巻であることが本当に残念でした。良い作品だけに悔しいけれど、こんな良い作品を読めたことも幸せだから、それでひとまずは満足しようと言い聞かせている最中です・・・・・・。

      10月の新作楽しみですよね!正座で待機する構えです!!

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