セブンキャストのひきこもり魔術王2/岬かつみ

セブンキャストのひきこもり魔術王 (2) (ファンタジア文庫)
セブンキャストのひきこもり魔術王 (2) (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
脅威の主人公率を誇る1人7役の魔術学園ファンタジー第2弾。
今回は世界最強の魔術師が登場し、驚愕の本性をさらけ出す話でした。オジサマのギャップ萌えとか・・・w

☆あらすじ☆
魔術文化祭、開幕!! ――それでも、魔術王はひきこもる!?
初の親友ブランの正体を知ったデュセルは、一層デレデレ――でも、デートに来るのは分身ばかりで、相変わらず魔術王はひきこもる。だが、魔術文化祭を控えた学園に、七詠唱を狙うステラの父・スティーヴンが現れ!?

以下、ネタバレありの感想です。

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異人街シネマの料理人1・2/嬉野君

異人街シネマの料理人(1) (ウィングス・ノヴェル)
異人街シネマの料理人(1) (ウィングス・ノヴェル)

総評:★★★★☆
1巻:2016年1月刊、2巻:2016年7月刊。
「金星特急」の嬉野君さんの最新作。期待通り、とても面白かった!
祖父が遺したミニシアターを守りたい女子高生と、彼女の前に現れた「兄」を名乗る2人の男。
家族になった三兄妹が、名作映画を鑑賞し、劇中に登場する料理を食し、そして様々な謎を解き明かしていく物語です。
サスペンス色の強いミステリーは面白かったし、映画の小ネタが随所にふんだんに散りばめられているのも楽しい。
何より、ヒロインを中心とするミステリアスな人間関係に目が離せません。
才能の原石を秘めた映画好きのヒロイン、優しげに見えて食えない実業家の異母兄、そして過去が分からない養子の次兄。
彼らの関係に一体どんな秘密が隠されているのか。今後の展開もすごく楽しみです。

☆あらすじ☆
育ての祖父が急逝し、彼の映画館を取り戻す為働くつもりの桃の元に兄と名乗る二人の男が現れて…?シネマティック・ミステリー開幕!

以下、1巻・2巻のネタバレあり感想です。

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さよなら、シリアルキラー/バリー・ライガ

さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)
さよなら、シリアルキラー (創元推理文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2015年5月刊。
最悪の殺人鬼を父に持つ少年が、街で起こった連続殺人事件の謎を追うミステリ。
殺人の英才教育を受けて育ったために、誰よりも自分自身を恐れ疑ってしまう少年の葛藤を描く青春小説でした。
少年の繊細な内面を深く深く掘り下げていくところに読み応えがあり、そのウェットな雰囲気が実に好み。
彼を取り巻く周囲の人々との関係性も魅力的だし、ラストのオチにはゾクゾクしました。
三部作の1作目ですが、この続きもとても楽しみです。

☆あらすじ☆
ぼくには連続殺人犯の血が流れている。ぼくには殺人者の心がわかる――ジャズは高校三年生。田舎町ロボズ・ノッドではちょっとした有名人だ。ある日町で衝撃的な事件が起きた。指を切りとられた女性の死体が発見されたのだ。連続殺人だとジャズは訴えたが、保安官はとりあわない。だが事件はそれだけでは終わらなかった。なぜジャズには確信があったのか。それは彼が21世紀最悪といわれる連続殺人犯の息子で、幼い頃から殺人鬼としての英才教育を受けてきたからだった。親友を大切に思い、恋人を愛するジャズは、内なる怪物に苦悩しつつも、自らの手で犯人を捕まえようとする。全米で評判の異色の青春ミステリ。

以下、ネタバレありの感想です。

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ノーゲーム・ノーライフ9 ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです/榎宮祐

ノーゲーム・ノーライフ (9) ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです (MF文庫J)
ノーゲーム・ノーライフ (9) ゲーマー兄妹は一ターン休むそうです (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年8月刊。
「1ターン」お休みする第9弾。お休み?してないよね??
分かりづらさが極まっていた前2巻に比べると、くだらなくて勢いがあって笑えるノゲラが帰ってきたなぁという感じでとても楽しかったですw
しかも今回は6巻の話も関わってくるので、あの感動を思い出して泣きそうに・・・・・・。

☆あらすじ☆
ついに神霊種を降した空と白たち。拡大を続けるエルキア連邦に全世界が警戒感を深め、国内外の緊張が高まる――が……それは置いといて城には『休業中』の札が吊るされていた。“最も新しき神話”は一ターン休み!?

以下、ネタバレありの感想です。

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鍵屋甘味処改4 夏色子猫と和菓子乙女/梨沙

鍵屋甘味処改 4 夏色子猫と和菓子乙女 (集英社オレンジ文庫)
鍵屋甘味処改 4 夏色子猫と和菓子乙女 (集英社オレンジ文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年8月刊。
無愛想な天才鍵師と猫のような女子高生の鍵屋の日常を描いたシリーズ第4弾。
今回はラブコメにようやく進展が。ちょっとだけだけど。でもこの焦れったさがすごく良い!

☆あらすじ☆
今さら淀川と祐雨子の関係が気になるこずえ。折悪しくテスト前で、鍵屋への出入りを禁じられてしまう。そんな中、こずえが通う高校のプールに不審物が投げ込まれる事件が起きる。鍵を開けられた形跡があり、鍵屋として淀川が呼ばれ…?

以下、ネタバレありの感想です。

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玉依姫(八咫烏シリーズ5)/阿部智里

玉依姫
玉依姫【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★☆
2016年7月刊。
毎巻ガラッと作品の雰囲気を変えてくる八咫烏シリーズの最新作。
いよいよ現代日本と山内の世界がリンクし、これまでの伏線についても回収が始まりました。
そして今回の物語で重要な位置にいるのは八咫烏たちではなく、村の因習に巻き込まれた女子高生。
少し外伝っぽさを感じつつも現代伝奇譚な雰囲気が新鮮。今回も安定して面白かったです。

☆あらすじ☆
生贄伝説のある龍ヶ沼と、その隣にそびえる荒山。かつて、祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪ねた高校生の志帆は、村祭りの晩、恐ろしい儀式に巻き込まれる。人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶対絶命の志帆の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏か―

以下、ネタバレありの感想です。

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魔法使いと僕1/十文字青

魔法使いと僕1 (オーバーラップ文庫)
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評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
「灰と幻想のグリムガル」の十文字青先生の新シリーズ開幕。
亜人が虐げられる国で出会った少年と少女の旅を描く物語、になるのでしょうか。
私が今まで読んだ十文字青作品に比べると、アクがそこまで強くなくて柔らかい雰囲気のお話だった気がします(あくまで比較的)
今回は「これぞボーイ・ミーツ・ガールものの序章!」って感じの内容でしたし(伝われ)、色々と興味深い伏線が張られているので無事に続けば面白いシリーズに育つはず。
期待しています!

☆あらすじ☆
少年は故郷と同胞を奪われ一人だった。少女は旅の荷物さえ失い行き倒れていた。カルルとエルシー。貪るように拡大を続ける「帝國」の辺土で二人は出会う――。人と亜人。名も無き小村で身を寄せあい暮らすひとびと。命は散り、花は咲く。コルタポ。辺土の商都。そこではひとがひとを売りさばき、ひとがひとを所有する。逆らいがたきその現実。引き離される二人。果たしてそれは運命なのか。巻き起こる騒乱。糸を引く者。引かれる者。あらがう者。うつむく者。前を向く者。
「ひとを救うのって、簡単じゃないよ。きっと」「死ぬなんて、だめです!」
少年と少女が“生きる”意味を求めて旅する珠玉のファンタジー、ここに開幕!

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灰と幻想のグリムガル9 ここにいる今、遙か遠くへ/十文字青

灰と幻想のグリムガル level.9 ここにいる今、遥か遠くへ (オーバーラップ文庫)
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評価:★★★★☆
2016年8月刊。
引き続きサウザンバレーでの戦い。
あまり話は進まなかったけれどラブコメ的にニヤニヤできたりして、なんだか楽しい1冊でしたw
ハルヒロのパーティって良いなぁと改めて思えましたし。ひとりひとりが本当に素敵。

☆あらすじ☆
ジャンボという名のオーク率いるフォルガンとの戦いが混迷を極める最中、ハルヒロたちはかつてない危機を迎えていた。ランタのフォルガンへの寝返り。そして、一人また一人と散り散りになっていく過酷な撤退戦。パーティのみんなの安否がわからないまま、ハルヒロたちは自分たちにとってパーティの仲間が、どんな存在だったかを再認識していく。失いそうになってはじめて知るそれを、ハルヒロたちは本当に失ってしまうのか、それとも――。
霧深き千の峡谷(サウザンバレー)で、“孤独”という敵と相まみえる時、灰の中から生まれし冒険譚は新たな一幕を紡ぎはじめる。

以下、ネタバレありの感想です。

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七日目は夏への扉/にかいどう青

七日目は夏への扉 (講談社タイガ)
七日目は夏への扉 (講談社タイガ)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年8月刊。
曜日を前後しながら少しずつ元恋人の死の真相に迫っていくタイムリープミステリ。
時間跳躍という設定の使い方は割とオーソドックスだったのですが、全体的に丁寧な構成でSFミステリとして面白かったです。
サッパリした気質の元ヤン主人公も好み。特にラストの畳み掛けるような勢いは秀逸でした。

☆あらすじ☆
学生時代の恋人・森野の訃報。初めて聞くはずのそれをわたしは知っていた。残された証拠から推測すると、森野は自殺したのかもしれない。それも殺人を隠蔽するために。死の真相をさぐるうち、わたしの一週間が崩れだす。火曜日の次の日は月曜日。次は水曜日で……。意味がわからない。けどこれだけは言える。あいつが死ぬのは七日目だ。なら、やるべきことは決まってる――。

以下、ネタバレありの感想です。

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クシエルの啓示 全3巻(クシエルの遺産シリーズ3)/ジャクリーン・ケアリー

クシエルの啓示〈1〉流浪の王子 (ハヤカワ文庫FT)
クシエルの啓示〈1〉流浪の王子 (ハヤカワ文庫FT)

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総評:★★★★★
「クシエルの矢」から始まった神娼フェードルの物語、三部作の最終章。
宮廷陰謀劇が繰り広げられた前二作から一転し、この第三部では神話を紐解いていく壮大で神秘的な世界観に魅了されました。
ファンタジーって素晴らしい!と改めて強く実感。恍惚とするくらい満足しました。
様々な形の愛の物語としても堪能。フェードルとジョスランが大好きすぎて胸が苦しいのですが・・・!
このシリーズ、今まで読んだファンタジーの中でも1、2を争う面白さでした。これから何度でも読み返していきたい作品です。

☆「クシエルの啓示1 流浪の王子」あらすじ☆
フェードルが二度にわたり国家転覆の陰謀を防いでから、はや十年。女伯爵として栄える彼女だが、旧友ヒアシンスを救えずにいることだけが心残りだった。そして、かつて神託が告げた平和な十年間が過ぎた日、フェードルのもとに幽閉中のメリザンドから便りが届く。それは最愛の友とひとりの高貴な少年を救いだすための、想像をはるかに超えた長い旅のはじまりであった…絢爛たる歴史絵巻の掉尾を飾る第三部、いよいよ開幕。

以下、各巻のネタバレあり感想です。

続きを読む クシエルの啓示 全3巻(クシエルの遺産シリーズ3)/ジャクリーン・ケアリー