騎士様の使い魔 全4巻/村沢侑


騎士様の使い魔〈1〉 (レジーナ文庫)
騎士様の使い魔〈1〉 (レジーナ文庫)

シリーズ総評:★★★☆☆
悪い魔女によって猫に姿を変えられた少女が、保護してくれた騎士に愛玩されるラブファンタジー。
この騎士様が色々と「病気」の人で、少女小説のヒーローとは思えないような行動をとったりするので、ここに嫌悪感を持つか笑い飛ばせるかが本作を楽しめるかどうかのポイントになると思います。ヤンデレというか、女をダメにしようとするタイプの男です。

ちなみに私は1巻2巻はツッコミを入れながら笑い、3巻はドン引きしすぎてブチ切れ、4巻では「もう好きにしたらいいよ・・・幸せにおなり・・・」と悟りました。個人的には2巻までで十分だったかな(2巻で一応は綺麗にストーリーがまとまるので。それなのに3巻・・・・・・)

あと、際どいシーンが結構多いし猫相手のエロコメみたいな雰囲気もあったりするので、そういうのを受け入れられるかどうかも大事かもしれません。

良くも悪くも感情を揺さぶる物語で、謎のパワーに引っ張られるように一気読みしたシリーズでした。
なんだかんだ文句を言いつつ結構楽しんだ気がしますw まぁヘイトも凄かったけれど!!

☆あらすじ☆
悪い魔女に猫にされてしまった孤児のアーシェ。ろくな食べ物も与えられずに、ひたすら魔法の練習のつらい毎日。そこへ、お城の騎士たちがやってきた!魔女は捕まり、アーシェは騎士のライトリークに助けられる。でも、アーシェの魔法はとけずに猫のまま。どうして!?結局猫の姿のまま、お城の彼の部屋で暮らすことになった彼女は、文字どおり猫かわいがりされるのだが―!?猫にされてしまった女の子と騎士様の溺愛ファンタジー。文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

以下、各巻のネタバレありの感想です。

※刊行年は文庫準拠です。

 

2014年12月刊。
悪い魔女に猫に変えられた孤児の少女アーシェが、魔女から救い出し保護してくれた騎士ライトに愛玩されるファンタジー。
猫相手に何をしてくれちゃってんの? 変態なの? とニヤニヤしつつも戸惑っていたら最後で特大の爆弾が。

お前かーーーーーーい!!!

これってだいぶアウトじゃないですか?
可愛いからとか好きだからで許せる範囲をぴょーんと超えてしまってない?
当事者が良いなら良いの?
でもアーシェがライトに惹かれたのって、事件の全貌を知ると思いっきりストックホルム症候群じゃないんですか・・・・・・?

とか何とか思いつつも、このぶっ飛び具合が結構楽しかったです。
猫相手のエロコメみたいな変態度高い物語。ヒーローはだいぶ病気ですね。

 

☆あらすじ☆
悪い魔女に猫にされ、それ以来、時々猫に変身できるようになったアーシェ。今は王宮で恋人である騎士ライトリークの専属侍女をやっている。彼女は仕事を頑張りたいのに、ライトリークの溺愛っぷりは度が過ぎていて…。仕事なんかできなくてもいい、という態度だからアーシェは不満でいっぱい。そしてとうとう二人の間にケンカ勃発!怒った彼女は、猫になって逃げ出した!二人の恋に、一波乱!?猫と魔法の溺愛系ラブファンタジー!文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

2015年1月刊。
冒頭のバカップルの勤務態度に頭痛が。真面目に仕事しろ! 上司は放置するな!
ただ、そこを掘り下げてアーシェとライトが成長する話になっていたのは良かったです。

まぁ全力で足を引っ張ってアーシェをダメにしようとするライトには戦慄しましたけどね。本当に28歳か?
ヒロインのピンチに颯爽と駆けつけ、恋敵にお説教かますも、一つ残らずブーメランで帰ってくるライトさんつよい。
ライトのダメっぷりにツッコミを入ながら読むのが楽しい読み方だと改めて思いました。

しかし1巻でも最低だったのに更に最低になれるとは・・・・・・。
このカップルって、アーシェに自立心があるからなんとかバランス取れているのかも。

今回使い魔設定が死んでるなと思ったら最後に役立ったし、なんだかんだ面白い作品だと思います。

 

☆あらすじ☆
猫に変身できる女の子・アーシェは、騎士ライトリークの専属侍女。彼とは結婚の約束もして、超ラブラブ!でも、お互いの嫉妬心のせいでぎくしゃくするようになってしまい…。そんなとき、なんと彼が以前つきあっていた女性に監禁されてしまった!アーシェは猫に変身してその屋敷に潜入し彼を助けようとするが―!?アーシェは最愛の彼を助けることができるのか!?二人の絆が強くなる、猫と魔法のラブファンタジー第3巻!文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

2015年2月刊。

こ れ は ひ ど い 。

ライトが笑えないレベルの最低野郎になり下がってしまいました。
子どもみたいなヤキモチと面倒な構ってちゃんまでは「はぁ?」と思うくらいで済んだのですが、公衆の面前で女の子に恥かかせるのはナイです。無理です。
足を引っ張るどころか、精神的にリンチして自分だけに縛り付けるようなやり方は受け入れられません。普通にDVなんだよなぁ。

しかも当のライトは元カノにハニトラを仕掛けたはずが、逆に捕まって監禁?
今回のライトはあまりの良いところなしにげんなりしました。毛根死滅したらいいんじゃないかな。

アーシェはこんなクズを捨てて新しい出会いを探したらいいのに。
すがりついてくるクズを振り払えない女って感じでイヤにリアル・・・・・・。
「私がいないとダメ」なんじゃなくて「あなたがいるからダメ」なんだよ、と誰か教えてあげましょう。

ここでかなり辛くなってきたけど買ってあるから次巻も読みました。せめて最後くらい成長してくれと祈りながら。

 

☆あらすじ☆
魔法で猫に変身できるアーシェは、騎士ライトリークの専属侍女としてお城で働いている。そんなある日、アーシェの親友でもある女騎士ルチアが、アクセル王子の花嫁候補に選ばれた!ルチアはもちろん、彼女を好きな文官のエヴァリスや、アクセルを慕う研究者のユリアも大ショック。ライトは、ルチアとユリアを騒動の渦中から救い出すため、とある事件の調査に同行させる。アーシェもライトの役に立とうと、猫になって調査に協力するけれど―?文庫だけの書き下ろし番外編も収録!

2016年5月刊。
前巻で真剣に別れた方がいいと思ったカップルも、最終巻では比較的落ち着いた雰囲気。ようやくか。

アーシェの友達カップルの話までまとめてからの大団円。
そしてライトさんの言葉のブーメランは相変わらず高性能でした。最終巻は結構格好良かったけどね。もうキミは誰かに説教しようとか思ってはいけない。

正直、ここまでヒーローにドン引きした少女小説はあまりなかったから新鮮でした。
アーシェはこれからも間違いなく大変だと思うし、ほんっとうに苦労するのは間違いないけれど、本人が幸せならそれで良いんだと思います。
誰にも彼らを邪魔できません。

そんな感じで達観してしまうシリーズでした。ふたりにさちあれ!!

 

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