最果てのパラディン2 獣の森の射手/柳野かなた


最果てのパラディンII 獣の森の射手 (オーバーラップ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年7月刊。
不死者に育てられ、冒険者として旅立った少年ウィルの活躍を描く異世界転生ファンタジー第2弾。
1巻の完成度が高かったので続編がどうなるのか少し心配していたのですが、安定した面白さを堪能することができました。
ファンタジーとしての話の運び方がすごく好み。いよいよウィルの冒険が始まったのだとワクワクします。
しかし思わぬところで泣かせにかかるから油断できない・・・・・・ウィルの根幹にある家族への深い敬愛が1巻に引き続きグッときました。

☆あらすじ☆
死者の街を出て北に。ウィルが初めて接触した人類社会の最果ては、魔獣が跋扈し、困窮する人々が暮らす無法の土地だった。そんな絶望に触れるも神の啓示に耳を傾け、その薄闇のなかに光を灯すことを決意した。そして都市との流通や交易を活性化させることと、魔獣を退治できる冒険者たちを招き入れるため、友人となったハーフエルフのメネルドールとともに、北の都市に向かう。そして道中、商人の男トニオや小人の楽師ビィを加え、向かった街では何かに改造され凶暴化したワイバーンと遭遇し、ウィルはこれを撃破する。初めて英雄として認知され、都市の統治者から騎士の称号を授かる。そして《最果ての聖騎士》の名が南辺境で知られ始めるようになり……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

死者の街を出て、灯火の神への誓いを胸に旅立ったウィル。
第2巻は、ハーフエルフの美少年メネルドールとの出会いから始まり、悪魔に襲われる辺境の村をはじめとする南辺境大陸の苦境を知り、それをどうにか打破しようと行動を始める、という感じに進んでいきます。

 

ウィルは冒険者というより神官という雰囲気が板についてきているような?
神官職の主人公自体をあまり読んだことがなかったためか、信心深く神へ感謝と祈りを捧げ、困っている人や迷える不死者には慈悲を与え、心の中で「神さま」と呼びかけるウィルの姿はなんだか新鮮でした。
メネルが「神官サマ入ってる時は、けっこうカッコいい」と評するのも分かる。聖職者な主人公って高潔な雰囲気がすごく格好いいんだな、と新たな発見をした気分です。

 

まぁ、箱入り+生真面目+知識が200年前基準ということで、ものすごい浮き世離れ感が出ているのには笑いましたけどw
もともとちょっとお坊ちゃんな雰囲気がありますしね。メネルと友達になりたいなーなれないかなーいやもう友達だよね? ってソワソワしているウィルがなんだか可愛かったです。

 

そして2巻にしてついにタイトルを回収。
「最果てのパラディン」という言葉が出てきたとき、不覚にも興奮してしまいました。
メネルがどんな英雄の道を歩むことになるのか期待が高まります。

 

それにしても、今回はほんと油断したタイミングで泣かせにかかるので参りました〜(´;ω;`)
最初のメネルとマープルおばあさんのシーンでウルッときて、途中の武勲詞ではウィルの興奮と感動にもらい泣き。
ブラッド、マリー、ガスに心中で呼びかけたり、外での経験の中で彼らの教えを実感したりするシーンが出てくる度にグッと胸が詰まってしまうんです。
ウィルの中に3人がしっかり息づいていると思うだけで、1巻の感動がフラッシュバックして泣けてきます。

 

ウィルとメネルの熱い友情の物語としても良かった。
規格外の強さを持つことの孤独と危うさを描きつつ、暴走したウィルをメネルがぶん殴って止めるっていうのが青春を感じてすごく良い・・・!(ウィルの反撃がえげつなくてビビったけど・・・!)
対等であることは別に力だけで判断することじゃないんですよね。それぞれが異なる役割を担って、補い合える関係性が一番尊い。

 

メネルといえば、「それ絶対に詩人どもに『実は女だった!』とかされる流れだろ!」「そんでウィルと恋仲ね!」のシーンは大爆笑でしたw
まぁメネルのポジションってヒロイン的ですよね。私も途中まで実は女なんじゃないかと疑ってたし・・・w

 

今回もとても面白かったです!
メネル以外の新キャラも魅力的だったし(特にバグリー神殿長。こういうツンデレ爺めっちゃ好きw)、続きがとても楽しみ。
次巻はもしかしたらオリジナル展開になるかもしれないとのことですが、どんな冒険が待っているのかワクワクしながら待ちたいと思いますヾ(*´▽`*)ノ

 

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