うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4/CHIROLU


うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。4 (HJ NOVELS)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年6月刊。
うわぁあああ甘酸っぱい! というか甘い! ダダ甘い!!!
まさかここまで砂糖吐きまくるシリーズになるとは。
恋心を募らせる描写がすごく繊細で素敵で、読んでいるだけで幸せな気持ちになれました。
ファンタジー的にも面白い展開へ。こちらはちょっと不穏な感じもあるので、続きがとても気になります。

☆あらすじ☆
夜祭りの日に愛する養い子のラティナから「父親の代わりだと思ったことなんて無い」と宣言されてしまった凄腕冒険者の青年デイル。可愛いうちの娘の思わぬ反抗期(?)に激しく落ち込むデイルだが、兄貴分であるケニスとのやり取りの末、遂にラティナの言葉が示す本当の意味に気づく。その結果としてデイルが起こした驚きの行動とは!? 一方、ラティナは幼い頃からの友人であるルドルフから「好きだ」と告白され、こちらも大混乱――!?保護者と養い子だった二人の関係性にも大きな変化が訪れる、大人気アットホームファンタジー、第4幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻で「疑似父娘」から勇気をもって踏み出したラティナ。
その状況をデイルが受け入れるまでに時間がかかったことで、ギクシャクとした関係から始まる4巻でしたが、その間のラティナの恋と葛藤の描写がすごく繊細で読み応えがありました。

 

今に甘んじていればデイルとの関係は壊れない。変わることもないけれど、不幸になることもない。
安定している関係性を失うことがどれだけ怖いか。
最初のラティナの境遇を思い出すと、ラティナが変化と不変の間で悩んでしまう気持ちに痛いくらい共感できてしまいます。

 

というか、ラティナは前巻で頑張ったんだからデイルがもっと頑張れよ!!

 

デイルの鈍感さとヘタレっぷるには笑うやら呆れるやら・・・・・・。
とはいえ「愛娘」を簡単にそういう対象として見ちゃったら、それはそれで嫌なんですけどねw
疑似的な父娘となった二人の心の交流を描くホームドラマ的要素を楽しんでいたシリーズだけに、ラブストーリーへの舵切りが大変だろうというのは分かっていましたし。むしろ、その舵切りの描き方で本作の真価を見ようと思っていたくらいだったので、今回の丁寧な「変化」の描き方には非常に満足しました。

 

恋心を募らせながらも、変化を怯えるラティナ。
変化に戸惑いながらも、少しずつラティナを見る目を変えていくデイル。

仲良し父娘から恋人へと変わっていく二人の関係に優しい甘さを感じて萌え転がってしまいます。
まぁ、デイルが完全に開き直ってからは更に萌え転がるんですけど! 砂糖吐いた! デイル自重しろ!!

 

うわー甘いよーと高ぶったところに、終盤の「魔王」の話が出てきたのは衝撃でしたが・・・・・・。
途中のラティナの儚さが不穏すぎてビクビクしていたけど、一応は何事もなく(?)て良かったです。
でもまぁ、寿命の問題はそう簡単に乗り越えられないとは思っていたけれどこうくるかー。あれ、これタイトルどうなるんです??
「魔王」の存在が一気に物語の前面に出てきて、ファンタジー的にも面白くなってきました。
デイルとラティナの恋は、もしかしたらここからが一番大変になるのかもしれませんね。

 

それはさておき、今回はルドルフもすごく頑張っていたのが印象的でした。
ナイス当て馬! と涙ながらに拍手を送りたいほどの奮闘。
ひねくれ者の彼がここまで誠実にラティナに向き合うとは、恋による成長って尊い。

 

デイルとラティナが新たな関係となったことで、物語そのものも大きく動き出した本作。
今後の展開もとても楽しみです!

 

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