気ままで可愛い病弱彼女の構いかた/竹原漢字


気ままで可愛い病弱彼女の構いかた (ファンタジア文庫)
気ままで可愛い病弱彼女の構いかた (ファンタジア文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年7月刊。
第28回ファンタジア大賞「審査員特別賞」受賞作。
病弱美少女とお世話係主人公がコンビを組んで、学校で起こる様々な謎を解き明かす学園ライトミステリ&ラブコメ。
ミステリとしてはちょっと弱いのですが(もう少しどんでん返しが欲しかった)、主人公とヒロインのラブコメがとても好みだったので満足できる作品でした。

☆あらすじ☆
病夜宮係。謎の世話係を任された僕が出会ったのは——体が極端に弱く、保健室登校の美少女・病夜宮美闇だった。ワガママ元気、好奇心旺盛すぎる彼女の夢を叶えるため、一緒に学校の謎を解き明かすことになって……

以下、ネタバレありの感想です。

 

「フィジカルガラスシンドローム」という病気が原因で保健室登校をする病弱少女・病夜宮美闇
そんな彼女に進級の条件として提示されたのが「学園で発生した病気や怪我、悩みに関する問題を解決すること」
主人公甘口廿日は、病夜宮をサポートする「病夜宮係」に選ばれたことから、病夜宮のお世話をしながら彼女と共に学校で起こる様々な謎に挑戦していく、というのが本作のストーリーです。

 

私は本を読むときに脳内に音声が流れるタイプなのですが、「病夜宮美闇」という名前の噛み具合はハンパなかったです。文字が出るたびに引っかかる!
彼女といい、甘口といい、白水姉妹といい、こういう遊んだネーミングをする作家さんなんですね。嫌いじゃない。

 

さて、本作は病夜宮と甘口がコンビを組んで様々な事件に挑んでいく物語なのですが、ミステリとして読むには謎解きの爽快感がちょっと物足りない感じでした。
1話目と3話目は他でも読んだことがあるネタだったからかな(特に図書館とおまじないはセットなイメージがあるし)。あと少し何かどんでん返し的な展開が欲しかったかも。
あ、3話目のオチについては良い話的にさらっと流されたけど「え、二人とも、もうちょっと何か感想はないの??」と思ったり。その関係と結末は色々マズいでしょ・・・・・・。

 

ミステリ的には足りなくてもラブコメ的には十分に満足。
病夜宮の病弱設定、読む前はもうちょっとシリアスに使われるかと身構えていたのですが、そんなこともなくホッとしました(病気モノがあまり得意じゃないので)
むしろ病弱要素は可愛さに全振りした感じ。ひょこひょこ歩く病夜宮は庇護欲そそる感じがとても可愛い・・・!

 

病夜宮をサポートする甘口については、キャラがやや掴みにくいところもあったものの、病夜宮に対する甘酸っぱい態度にはニヨニヨしました〜。ツンデレかー。
保健室の青春って感じが新鮮で良いですね。

 

ただ、甘口の一人称視点でのメタや戯言の多い語り口は個人的には回りくどく感じたりもしました。
こういうタイプの語り手は巧い人なら楽しく読めるのですが・・・・合う合わないが大きいのかも。
もっとも、光るところはあったので今後の成長に期待したいです。

 

連作短編形式でどういう風にも続けられそうな作品だったので、シリーズ化に期待。
病夜宮と甘口の甘酸っぱいラブコメがまた読めると嬉しいです。

 

スポンサーリンク
 
0

「気ままで可愛い病弱彼女の構いかた/竹原漢字」への2件のフィードバック

    1. ちゃーこりんさん、コメントありがとうございます。

      私も結構表紙買いします。
      タイトルとあらすじだけだとあまり興味なかった作品でも、表紙イラストが公開されると思わずチェックしてしまったりw

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。