公爵様と仲良くなるだけの簡単なお仕事/江本マシメサ


公爵様と仲良くなるだけの簡単なお仕事 (レジーナブックス)
公爵様と仲良くなるだけの簡単なお仕事 (レジーナブックス)

評価:★★★★☆
2016年6月刊。
「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」の江本マシメサ先生の新作です。
笑っちゃうくらい貧乏な子爵家令嬢が「目の保養をしつつ働きたい」というおバカな願いを職場の上司に相談。
紹介された先で待っていたのは、これまた笑っちゃうくらいコミュ障な公爵家の旦那様。
お世話係の職務のために仲良くなろうと距離を詰めるヒロインと、人が怖くて震えながら逃げるヒーローの攻防戦を描くドタバタラブコメです。
こんな可愛い三十路がいてたまるか!(だが可愛い!) とツッコミながら読むこと間違いなし。ヒロインの手にある馬のかぶり物も大活躍で更にツッコむハメになりました。
ああもう、めっちゃ笑ったww

☆あらすじ☆
笑っちゃうくらいの貧乏子爵家に生まれたユードラ。幼い頃から労働少女と化していた彼女は、22歳となった今も王宮の下働きとして忙しい日々を送っている。そんな中、ユードラに新たな仕事が舞い込んだ!とある公爵家の見目麗しい旦那様に仕えることになったのだけれど…実はこの旦那様、極度の口下手&人見知りの超・問題児だった!!さらには秘密もいっぱいで、ユードラは戸惑うばかり。あの手この手で打ち解けようとするものの、なかなかうまくいかなくて―主従が繰り広げる、異色の攻防戦ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

あまりにも貧乏な子爵家に生まれ、勤労少女として見事に嫁き遅れた貴族令嬢ユードラ
そんな彼女がほぼ強制的に紹介された新たな職場で出会ったのは、人を見ると怯え、机の下に隠れ、話すことすら恥ずかしがって筆談するという極度の人見知りを患う公爵家の旦那様・レグルス

働いていないと落ち着かないユードラは、なんとかレグルスのお世話係として勤めを果たそうと接近。逃げるレグルス。追うユードラ。さらに逃げるレグルス・・・・・・(以下エンドレス)

という感じで物語はスタートします。

 

もうこの序盤の攻防戦が楽しくて楽しくてw
レグルスのコミュ障(強)には「お前三十路だろ! しっかりしろ!(可愛すぎか!!)」と背中をバンバン叩きたくなりました。
この人よくこんなんで生きてこれたな・・・と思いつつも、あ、貴族だったか、あ、仕事もアレか、と読めば読むほど色々と納得。というか職務中(帝国での潜入調査時とか)は普通に喋ってましたしね。プライベートになると色々とダメになるってことなのかな。

 

そんなレグルスの人見知りの壁をなんとか乗り越えようと悪戦苦闘するユードラ。
悪戦苦闘は良いんですけど、馬の被りものをチクチクし始めたあたりで「おかしいのはレグルスだけじゃなかった!」と頭を抱えてしまいました。
なんというシュールな発想。「好きなものなら心を開くに違いない」という着想自体は悪くないはずなのに、どうしてそこに着地した。
まぁこのぶっ飛んだ行動力があるからこそ、レグルスの心の扉をこじ開けたのは間違いない。お似合いのカップルですね!

 

そんな力業で心をバーンッと開かされたレグルスがチョロくも落ちてしまうのは当然の結果でしょう。
ユードラを意識してからはコミュ障なりに一生懸命アピールするレグルスが可愛くてニマニマしてしまいました(*´ェ`*)
伝わってないけど。可愛いは正義だから良いのです(しかし三十路だ)

 

対するユードラが恋愛面では鉄壁のガードをみせたことで、果たして二人の恋はどうなることかと最後までドキドキ。
ユードラが引け腰になるのも分からなくはないんですけどね。
彼女が色々と見て見ぬ振りをする姿は頭が固いと思いつつも、貧乏勤労少女で自己評価も低い彼女にとって、「公爵家に玉の輿」という夢はまさしく「夢」としか見られないでしょうし。
その上、レグルスの懐きっぷりは確かに刷り込みくさいことを否定できないw わんこ化待ったなしでしたもんね。

それにしても途中で出てきた恋愛小説、なんて恐ろしいストーリーなんだ・・・・・・。万が一、私があんなの読んだら壁投げですよ・・・・・・。

 

色々とハラハラさせたり、終盤で驚きの展開があったり(なんてベタな!)しつつも、最後は綺麗に大団円。
綺麗にまとまってるから単巻モノなのかな?隠密機動局のお仕事シーンが楽しかったので、夫婦でスパイものとして続けてくれてもいいんですよ?(*ノε`*)

 

あと、作中で素晴らしい存在感を発揮していた妹フロースと男装の麗人ラウルスは「小説家になろう」掲載の別作品の主人公のようです。この2人のキャラも楽しかったので(あれだけ親切にしてたのにユードラに「怖い」と思われたままで可哀想)、こちらの作品も読んでみようと思います(*´∀`*)

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