小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿/萩原麻里


小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿 (一迅社文庫)
小和田くんに隙はない? 飯田さんの学園事件簿 (一迅社文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年6月刊。
トラブルに首を突っ込みたがる飯田さんと、それに振り回される幼なじみの小和田くんの学園ミステリ。
ミステリ的には大味でしたが、可愛い幼なじみには満足。二人のズレたやり取りにほんわか癒やされました。
最近、こういう学園ミステリ系はライト文芸の独壇場になりつつある気がしたのですが、ラノベでもどんどん出してくれていいのよ? と思ったり。

☆あらすじ☆
一緒に謎を解きあかそうよ!  幼なじみの二人が書き留めた小さな事件簿――気になることにはとにかく首を突っ込みたがる飯田さんは、今日も小和田くんに無理難題をふっかけていた。「学校の七不思議のひとつを、同じクラスの子が『目撃した』んだよ? 気にならない?」「うん、気にならない」「犠牲者が出たらどうするの?」「出るわけないじゃん」クールだけど飯田さんを放っておけないことには定評のある小和田くん。ふたりは今日も学園に起きた謎の事件に巻き込まれていくのだが……。

以下、ネタバレありの感想です。

 

何かとトラブルに首を突っ込みたがる飯田さん
そんな飯田さんに頼られると断れない小和田くん
本作は、そんな2人の幼なじみが学校で起こる小さな謎を解き明かしていく連作ミステリとなっています。

 

ミステリ自体は、まぁ分かりやすかったかなぁと。
伏線があからさますぎて、逆にミスリードを誘ってるのかと疑ったのにそんなことなかったですしね。
ただ、ストレート以外の変化球もポイッと投げてあるのはなかなか楽しかったです。第一話の猫探しのオチとか。第三話の部長の日誌とか。

 

カップケーキ盗難の第二話、ラブレターの第三話に関しては、序盤で真相が分かってしまって残念。
「犯人」たちの犯人に向いてない感に笑いました。挙動不審すぎてバレバレ。
ミステリーとしてはともかく、学園ものとしてはある意味すごくリアルなのかも。

 

美術部で起こったトラブルを描く第四話は、家族ものとして愛憎渦巻く感じが結構好みでした。
真相自体は分かりやすいけれど、そこに隠されたドラマには満足できたので。

 

全体的にミステリとしては薄いのですが、それらの謎に向かっていく飯田さんと小和田くんの関係性は良かった。
謎を持ち込む少女と謎解きに付き合わされる少年っていう構図がすごく好きなんですよねぇ。
やたらと距離が近い飯田さんに動揺する小和田くんの思春期っぽさもニヨニヨしましたw

 

しかし飯田さんの言動はどこまで分かってやってるんだろう。
指輪について話すシーンで、「もちろん、欲しいよ。好きな人からなら。え、なに、小和田くん買ってくれるの?」ってナチュラルに聞いてきたのには私までドキッとしてしまったw
これを毎回やられる小和田くんは、おそらくこれからも飯田さんの頼みを聞いちゃうんだろうなぁ。惚れた弱みってやつですね!かわいい!!

 

地の文でも「くん」「さん」の敬称つきだったり、名前がアニマルチックだったり、謎解きがちょっと軽めだったりと、全体的に児童文学っぽさを感じる作品でした。青い鳥文庫とかで出してもおかしくなさそう。
たまにはこういうのも楽しいものです(^o^)
(レーベル的にあまり期待できないけれど)もし続刊が出たら読みたいです。

 

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