花冠の王国の花嫌い姫2 ガーベラの約束/長月遙


花冠の王国の花嫌い姫 ガーベラの約束 (ビーズログ文庫)
花冠の王国の花嫌い姫 ガーベラの約束 (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年6月刊。
花粉症の姫君と弱小辺境国のお人好し王子の北国ラブコメ第2弾。
お互い意識しはじめてちょっとギクシャクするカップルが可愛すぎでした。ニヨニヨする〜。
今回は色々と世界観も広がってきてなかなか危ない展開に。
ちょっと性急な部分はありましたが、今回も面白かったです。

☆あらすじ☆
花粉症体質がまさかのお役立ち!? 打算から始まった結婚生活第二弾!
アレルギー体質のため花が少ないラハ・ラドマ国、イスカ王子の元に嫁いだフローレンス。そこに彼の弟セクトが帰国。しかも弟は、ラハ・ラドマ建国時から深い因縁のある正教会の聖職者を連れていた。胡散臭い聖職者の動向に疑念を抱くフローレンスだが、彼の存在が兄弟喧嘩を巻き起こし!?(おかしい……。残念体質が微妙に役立ってる気がす……)花粉症姫大奮闘続編!

以下、ネタバレありの感想です。

 

相変わらず花を見ると過敏に反応してしまう花粉症のフローレンス。
冒頭、事情を知ってるイスカとのツーカーっぷりがニヨニヨします。
そろそろジゼルとアルフレードくらいには事情を話しても良さそうだけど、プライドとトラウマが邪魔するんだろうなぁ。
花粉症は今回も変なとこで役に立ってるし、特殊能力です! くらいに開き直れたら・・・・・・いや無理か。
それにしても冒頭のイスカの対応は自然ですね。基本的には鈍感なのに人が嫌がっていることへの察しの良さがすごい。筋金入りのお人好しだ。

 

花粉症に関してはツーカーなのに恋心に関しては噛み合わないフローレンスとイスカ。
イスカの鈍感と顔面が7割くらい悪い気も・・・・・・。でも互いに同じ悩みをアルフレードに相談するのには笑いました。仲良し!
そういえば、美貌が妖魔レベルって設定、今回は対フローレンスにしか生きてないw 迷惑なw

 

さて、今回はイスカの弟王子セクトが友人の聖職者を連れて帰国する、というストーリー。
冒頭から怪しさしかなかった人がそのまま黒幕だったわけですが、その背景に意外な国の介入があったりと捻った展開があったのは面白かったです。
大砂漠帝国と西大陸の現状とか、西大陸内での宗教的に微妙な力関係とか、世界観の掘り下げも順調で良し。

ラハ・ラドマの利用価値についても1巻より意味深になってきて、この国の美点の本当の価値がみえてきたのも興味深かったです。
こんな悲惨な歴史を経て、「豊かな蛮賊となるよりも、貧しくとも誇りある人間となる」ことを国是とするっていうのが尊い。素敵な国民性がますます愛おしく思えました。

 

そんな感じで今回もラハ・ラドマの魅力を再確認。
カフィエズが行動を起こしたあたりの性急さが気になったものの、そこらへんはフローレンスとジゼルの功績と考えるべきなのかも。
終盤はイスカが大活躍。あとがきの「最強設定がありつつその腕でスコップしか振るわなかったヒーロー」に笑いましたけどようやく格好いいところがお目にかかれましたw
ジゼルといい、イスカといい、ラハ・ラドマ人の超人っぷりが楽しい。

 

ただ、そんなラハ・ラドマの高い武力を見てしまうと、フローレンスとの政略結婚に本当に何も思惑はなかったのかな? とちょっと気になったりも。
セリスに関して不穏な話が出てきましたし(軍備に力を入れてるとか)
セリスのフローレンスに対する可愛がり方(含みがある感じの)とフローレンスのセリスに対する無条件の信頼は、なんだかフラグっぽいような気もするんですよね。電子版特典の嫁入り前のフローレンスとセリスの日常を描いたSSを読んでますます疑惑が強まる。
ラハ・ラドマを巡って訣別する展開とかあってもおかしくないような・・・・・・。

 

そういえば、フローレンスの王女らしからぬ冷徹さは今回ちょっと気がかりなレベルだった気がします。
指摘された「共感性の低さ」というか、メンタルコントロール?は多分セリス仕込みなのでしょうけれど、これは何かの伏線だったりするのかな。まぁ、イスカとの関係では普通の女の子っぽさがあるし気にしすぎなのかもしれませんが。

 

気になるところが色々出てきたので、今後の展開も楽しみです。
ちゃんと3巻出るかなー? 期待してます。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。