宝石商リチャード氏の謎鑑定2 エメラルドは踊る/辻村七子


宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る (集英社オレンジ文庫)
宝石商リチャード氏の謎鑑定 エメラルドは踊る (集英社オレンジ文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年5月刊。
美貌の毒舌宝石商と迂闊な正義の味方のコンビが宝石絡みの謎を解き明かすミステリー第2弾。
今回も面白かったです。
正義くんはリチャード氏に対してだけ発言がタラシすぎるww

☆あらすじ☆
美貌の敏腕宝石商・リチャード氏の店でバイト中の正義。氏の鑑定眼はますます冴え渡り、日々厄介な謎が持ち込まれる。本日老舗バレエ団から依頼されたのは、死んだバレリーナの呪いがかかったエメラルドのネックレスの謎鑑定。リチャード氏がエメラルドから導き出す意外な真相と石に秘められた想いとは!?宝石に宿る人の心の謎を解き明かすジュエル・ミステリー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻から引き続きリチャードの宝石店でお茶くみバイトを続ける正義。
そして引き続き正義の迂闊な発言に翻弄されるリチャード氏。

とりあえず「エメラルドは踊る」終盤の「いつも通り、世界一きれいな男が俺の目の前に立ってる」発言には、こいつは本当にバカなんじゃないのか!?とツッコミを入れたくて仕方なかったです。神速のさかさか歩きで逃げるリチャード氏かわいい。

 

迂闊な正義はおいといて。

 

今回もお店に持ち込まれた様々な謎をリチャードが解き明かしていく連作短編集となっていました。
特に印象的だったのは4話目の「巡りあうオパール」
正義が思い出の先輩と再会して喜んだ直後、先輩が何も知らずにリチャードの店に宝石を売りにきて・・・・・・というエピソードでしたが、謎が解き明かされた後の先輩の言葉は非常に重く感じました。

「あの時が俺の人生で一番、楽しい時だったんだな。そういうのあらかじめ誰かが教えておいてくれりゃいいのに」

今が辛ければ辛いほど、過去の思い出って美化されるのかもしれませんけどね。こういう気持ちは結構わかるなぁと思って。
変わらない後輩と一緒にいることであの頃の自分に戻れた気分が嬉しいのと反面、変わってしまった自分を突きつけられるのが苦しくて堪らなくなるんだろうなぁ。自分が抱えるトラブルを知られてしまったのだから余計に。

その後の正義の悲嘆も切ないし、結局和解は出来ずに終わってしまったのがとても辛い。
リチャード氏のフォローで読後感は悪くなかったのが救いですが・・・・・。

 

今回も面白かったです。
正義は甘味と甘言でリチャードを釣りすぎだけど、その行動力をどうして谷本さんに生かせないのか。今のところ異性として全く眼中にない気が。
というか、このシリーズ、ラブコメ的にはどちらの方向に期待すれば・・・・・・(オレンジ文庫公式からBLタグ消えましたね)

 

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