マグダラで眠れ8/支倉凍砂


マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)
マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2016年2月刊。
面白かった!!
物語に綺麗な区切りがつき、クースラたちの旅がひとつのゴールを迎えることに(完結ではないらしい)
たくさんの未知に包まれた中世のロマンを感じる良いシリーズだと思います。特に今回のオチは壮大にロマンチックで胸が高鳴りました。
バカップルがどんどん人目をはばからなくなるのもけしからん。最後までニヤニヤしっぱなしでしたw

☆あらすじ☆
眠らない錬金術師クースラは、旅路の果てに“マグダラ”のその先を見つける――
クラジウス騎士団の追っ手が迫る中、クースラたちは、フェネシスの一族“白き者”たちが起こした大爆発により、一夜で滅んだという旧アッバスに向かうことに。 空からやってきたという白き者の真相を明らかにすることで、クースラたちは彼らの行方を探ろうとする。空を飛ぶ方法、なぜ町が滅んだのか――全ての謎を解き、真理のさらに奥へ。そしてその先にある、理想の世界「マグダラの地」を目指して。 仲間たちとの実験と研鑽の日々に、心地よさを覚えるクースラ。だが、クースラたちの持つ新たな技術を狙ってアイルゼンが現れたのだった――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

アイルゼンの手が伸びる前に旧アッバスへと向かい、そこで「白き者たち」の壮絶な痕跡を目の当たりにしたクースラたち。
空を飛ぶ方法と大爆発の原因を探るクースラは、「白き者たち」の真相がどういうものだったか、あれこれと考えを巡らせていくことになるのです。

 

真実は一つしかなく、与えられた手がかりも同じはずなのに、それぞれの立場や経験によって物の見方というのは何通りも出てくるものだよなぁと感嘆してしまいました。
どの考え方も「そう言われるとそうかも?」と私なんかはあっさり信じてしまいます。
途中でアイルゼンから出てきたあまりにも夢のない仮説は嫌すぎましたけどね。
ここまで必死に追いかけてきた「白き者たち」の最後がそんな間抜けなオチとは思いたくなかったので・・・・・・。

 

アイルゼンといえば、暗殺計画が持ち上がったあたりでヒヤリとしたのですが、この人ほんとに良い上司ですねw
「大人になれ」という発言が自然に出てくるくらい、彼自身が完成された大人。渋くて格好良かったです。ただ、クースラたちにそうなってほしいかと言われると、うーん・・・・・・。

 

迷走しつつも辿り着いた真実は最高にロマンチック。
無知の闇にとらわれた中世の世界で、理知の光をあてる錬金術師たち。
伝説を再現し、誤った定説を覆し、そしてさらに世界の真理という夢を追い求める。このロマンにときめきが止まりません。
火炎放射器や火薬で世界征服が云々といっていたことがとても小さなことに思えてしまいますね。地上の諍いなんて、壮大な宇宙の前には塵の如く。

 

ついに目線を空へと移したクースラたちの姿に、未知を既知に変えようとする錬金術師の傲慢なまでの好奇心をみて、私までワクワクしてしまいました。
次はいったいどんな発見をするのか。
ここから物語がどう続いていくのか予想できませんが、期待はとても高まっています。

 

そして今回もクースラとフェネシスのいちゃいちゃっぷりは留まるところを知りませんでした。
前回の一件を経てさらに素直になったクースラ。
雪合戦にテンション上げすぎて大失敗するシーンは笑いましたwそんなに楽しかったのか!
そして本当にハグばっかりしてた気がします。
アイルゼンが毛布に包まってるクースラとフェネシスを叩き起こしたシーンでドキッとしたのは私の心が汚れているからでしょうか。アイルゼンさん、カップルのところに不用意に突撃しちゃダメだよ・・・・・・そしてこの二人は人様の目の前でイチャイチャしすぎである。けしからん!(楽しい)

 

とても面白かったです。
刊行に間が空きそうな感じが怖いですが、9巻を楽しみに待っています!

マグダラで眠れ (8) (電撃文庫)
支倉凍砂
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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