弱キャラ友崎くんLv.1/屋久ユウキ


弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)
弱キャラ友崎くん Lv.1 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2016年5月刊。
第10回小学館ライトノベル大賞「優秀賞」受賞作。
人生はクソゲーだと考えてきた主人公が、パーフェクト美少女な同級生の本性を知り、彼女の指導を受けながら「本当に人生はクソゲーなのか」を確かめていく物語です。
コミュ力トレーニングのハウツー感満載で、思わず試したくなる小ネタがたくさん詰まっていて面白かったです。
そしてそれらを素直に実戦していく主人公の努力が好印象。彼の奮闘を今後も見守りたくなる作品でした。

☆あらすじ☆
これが人生(クソゲー)攻略の最前線!人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。だって、人生には美しくシンプルなルールがない。あるのは理不尽と不平等だけ。自由度が高いなんてのは強者の言い分で、弱者には圧倒的に不利な仕様でしかない。だから、クソゲー。あまたのゲームに触れ、それらを極めてきた日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。――だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、「人生は神ゲー」と言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。しかも、「この人生(ゲーム)のルールを教えてあげる」だって? ……普通は、そんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ! 第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「アタファミ」というゲームで日本一にランクされるゲーマー・友崎文也
とあるゲーマーとのサシオフに出向いた友崎を待っていたのは、同級生のパーフェクトヒロイン・日南葵
「人生は神ゲーかクソゲーか」で日南と意見が対立した友崎は、とりあえず日南の指導のもと、努力することによって人生が変わるか挑んでみることになる、というのが本作のストーリーです。

 

この日南の指導がとても実践的。
リアルでも効果があるのかは分かりませんが、なんだかやたら説得力があるので思わず試したくなる小技が満載でした。
特にマスクトレーニングとか。笑顔が大事っていうのは真理ですよね。

あと笑ってしまったのはマネキン買いのシーン。
私もよくやるので・・・・・・でもあれセンスは身につかない上に着回しもできない・・・・・・。

 

日南によって友崎のコミュ力を鍛えられていく日常が描かれていくハウツー感のある物語でしたが、友崎と日南の会話が軽快で読んでいて楽しかったです。
まぁ、友崎が無理をして話が合わないグループに突っ込んでいくシーンはひえぇええ・・・となりましたけど。リア充トレーニング怖い。でも確かにこれはコミュ力鍛えられるだろうなぁ。高校生でこれやれるって普通にすごいと思う。

友崎がなんだかんだ言いつつ素直にアドバイスを実践していく姿はとても好感が持てました。まっすぐ頑張る主人公は良いものです。

 

ちょっと気になったのはクライマックス。
中村の「努力」を、自身も「努力」に明け暮れた友崎が強く共感し、理解のない外野から彼を擁護するという展開自体は良かったのですが、友崎自身のこれまでの努力がもっと直接的に結実するシーンだった方が個人的には好みだったかなぁと。主人公より脇役の努力に焦点が当たってしまった感じがしたので。
中村のポジションにいたのが、友崎が努力して関係を深めてきたヒロインの誰かであれば違和感はなかったのかも。

 

そこらへんが気になったものの、全体的には面白い作品でした。

続刊があれば日南葵の更なる掘り下げを期待したいところ。
彼女の努力は本当に尊敬するけれど、全方面にトップクラスになれるほどの努力って壮絶なものだと思うんです。
特にコミュニケーション関係。普通、友達との会話を単語帳形式にしてまで暗記しませんって。その努力はちょっと怖い。
何が彼女をそこまで追い詰めているのか、とても気になります。

というわけで、シリーズ化を待ってます!

 

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