ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10/大森藤ノ


ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 10 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2016年5月刊。
9巻から続く上下巻構成の下巻。
悪い方へ悪い方へと転がっていく事態にハラハラし通しの第10巻でした・・・・・・!

☆あらすじ☆
理知を備えるモンスター『異端児(ゼノス)』との邂逅も束の間、ベルはウィーネと引き離されてしまう。懊悩の日々に埋もれるベルだったが、ウィーネにも魔の手が迫ろうとしていた。そして、
「武装したモンスターの大移動を確認! ギルドは討伐任務を発令します!!」
暴走する『異端児(ゼノス)』によって賽は投げられた。引き鉄となったのは暴悪な狩猟者(ハンター)達、代償は都市の全派閥を巻き込む動乱。激動のオラリオで少年は決断を迫られる。憧憬と怪物、現実と理想、英雄と罪人。人類とモンスターの狭間で、ベルは──
「君は、本当に愚かだな……」
これは少年が歩み、女神が記す、──【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】──

以下、ネタバレありの感想です。

 

ひとり欠けた日常に喪失感を感じるベルたち。
その裏で、【イケロス・ファミリア】によって窮地に立たされるウィーネと「異端児」たち。
そしてついに、我慢の限界に達した「異端児」たちによってリヴィラの街が襲撃されて・・・・・・。

 

話が進むほどに事態が悪化していく展開で、どんな結末を迎えてしまうのか、どんな形で事態が収拾できるのか、と本当にハラハラさせられっぱなしでした。

 

ベルが単に強敵に立ち向かえば良いって話でもないのが難しいところなんですよね。
「異端児」たちの事情を話す時機にはなく、かといって表だって「異端児」たちを庇うとなると今度は人間たちから非難を受ける。
【ロキ・ファミリア】と対峙したシーンには心底ゾッとしました。ああ、これが人を敵に回すことなんだなぁ、と。Lv.6揃い踏みの絶望感はんぱない。

 

人間から敵意を向けられ、敵から「偽善者」「蝙蝠」とあざ笑われ、苦しみ葛藤するベルを見ると胸が痛くなります。
彼の「守りたい」という行動は今までと何も変わらないのに、種族の違いと断絶がそれを単純なものとはしてくれないんですね。ほんとに難しい。

 

それでも悩みながら「選択」し、フィーネを守ろうと駆け抜けたベルはとても格好良かった。
ラストシーンはヒヤリとしましたが(フェルズのビジュアル的に死神がお迎えにきたようにしか見えなかったw)、なんとか最悪の悲劇だけは食い止められてほっとしました。

 

さて、今回の問題は一応解決?したものの、「選択」の代償はとても大きく、これをどうにかしないといけないのでしょう。
ヘルメスには腹案がありそうですが、うーん、この神様を頼りにして大丈夫なのかなぁ。

 

ベルの失墜は「英雄」への道に続いているのでしょうか。
ベルの愚かなまでの一途さが「英雄」の資質として評価される日が早く訪れるといい。「愚者であれ、ベル・クラネル」は強く目を惹くセリフでした。

 

今後の展開も楽しみです。11巻が待ち遠しい!

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「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10/大森藤ノ」への2件のフィードバック

  1. 僕の友達でだんまち、がち好きな人がダンジョン要素が減ってきて文句いってました(笑)

    1. 茶一こりんさん、コメントありがとうございます。

      たしかにダンジョン要素足りないですねー。
      アイズ主役の外伝の方がダンジョンに潜ってますけど、やっぱりヘスティア・ファミリアのみんなでもっと下層まで潜ってほしいです。
      今後に期待したいところですけど、今回の内容的にこのまま穏便に(?)ダンジョンを探索していく展開に戻れるのかあやしかったり・・・・・・

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