セブンス1/三嶋与夢


セブンス 1 (ヒーロー文庫)
セブンス 1 (ヒーロー文庫)

評価:★★★☆☆
2015年12月刊。
妹に負けて伯爵家を追い出された少年が、家宝を通じて7人の歴代当主たちにダメだしされながら、冒険者として成長していく物語。
個性豊かなご先祖さまがうるさすぎて楽しい作品でした。ほんとに騒がしいw
主人公は今はまだ世間知らずで頼りないボンボンですが、成長の余地を十分に感じられるので期待できそう。
伏線も気になるので今後の展開が楽しみです。

☆あらすじ☆
女神を崇め、剣と魔法が存在する世界で、領主貴族の嫡男として生まれたライエルは15歳で家を追い出される。理由は―妹のセレスに敗北したから。過去には天才、麒麟児ともてはやされ期待されたライエルだが、セレスによって屋敷では徐々に冷遇され軟禁生活を送っていた。傷ついたライエルは、屋敷の庭に住み込む老人に助けられ、宝玉のついた首飾りを受け取る。老人が先代―ライエルの祖父から預かっていた、“アーツ”が記録された青い玉は、ウォルト家の家宝とも言うべき物だった。歴代当主七人のアーツが記録された宝玉を託されたライエルは、それを持って屋敷を去るのだった―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

セレスに負けたことで廃嫡してウォルト伯爵家を追い出されたライエル
とりあえず冒険者として身を立てる決意をしたものの、軟禁されてきた箱入り息子の彼は金銭感覚すら身につけていない世間知らず。
そんな彼を助けるのは元婚約者のノウェムと、家宝の宝玉から聞こえてくる7人の歴代当主たちの声で・・・・・・というのが本作のストーリーとなります。

 

このご先祖さまたちがほんっっとうにうるさいw

耳元であれだけやかましくディスって、しかも騒げば騒ぐほど魔力がガリガリ削られていくとか、なんという呪いのアイテムでしょうか。
私だったら迷わず窓から投げ捨てるに違いない(そして無意味だったことに絶望する)

 

とても騒がしいご先祖さまたちですが、それぞれのキャラは実に個性豊か。
うるさいけれど円卓会議がコミカルすぎて頻繁に吹き出してしまっていましたw

個人的には七代目のおじいちゃんが好きです。祖父バカぶりが可愛い。
あまりにもライエルに対する贔屓目がすごいので、ライエルが本当に剣の腕があると分かるシーンで「おじいちゃんの言ってたこと本当だったんだ!?」と驚いてしまいました。いやー、「うちの孫はすごいんだぞ!」って、そういう定型句なのかと思ってました。

 

あと初代も良いです。
一番面倒くさいけど、一番人間くさい感じが割と好きなキャラクターでした。初恋引きずっているところとかw

 

そんなご先祖さま方から愛のあるムチを容赦なく受けまくるライエル。
かなり世間知らずだし、泣き虫だし、おいおいこの主人公大丈夫かよ・・・と心配になりましたが、最後には成長の片鱗をみせてくれて良かったです。
まだご先祖さまによる補助輪付きではありますが、それもそんなに遠くないうちに外れるんじゃないかなぁと期待しています。

なんといっても彼は早く成長しないといけませんしね。
ウォルト家のことも気になりますけど、その前にノウェムを幸せにしてあげないと。完全にヒモなので。問答無用でヒモなので。
でもそんな自分が情けないと泣いてしまう彼はきっと大丈夫。

 

ストーリーは序章的でありながら面白かったのですが、最後のハーレム展開は個人的にはちょっと残念でした。
あれだけ献身的に尽くすノウェムが妾(彼女的には正妻?)を積極的に歓迎するというのはドリームすぎない?理想の飼い主かな。
あそこで一気にノウェムに人間味を感じられなくなったというか、何を考えているのか分からなくなってしまいました。
そういう価値観の世界だとしてもヤキモチ焼く子の方が私は好きだなぁ。

ただ、ノウェムには何かまだ明かしていない事情がありそうだし、そこが関係しているのかな?と予想したりもしているのですが。
主人公に都合が良い搾取されるだけのヒロインにならないと良いな(´・ω・`)

 

さて、とりあえず冒険者として初の実績を積んだライエルですが、今後は打倒「邪神の子」を目指す物語になるのかな?
その前にまずは冒険者としてきちんと独り立ちしないとですね。せめて脱ヒモを・・・・・・。
ディスりまくるご先祖様たちに鍛えられて、ライエルがどう成長していくの楽しみです。

 

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