終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語1/鏡貴也


終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 1 (JUMP j BOOKS)
終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語 1 (JUMP j BOOKS)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2015年12月刊。
集英社ジャンプSQで優ちゃん編、講談社ラノベ文庫で前日譚となるグレン編と両面原作展開をしている「終わりのセラフ」の3本目のシリーズ。
全部読まないと全容がつかめないというハードルの高さは本当にどうにかならんのかと思うのですが、くそう、面白いは正義ですね!
この新シリーズは吸血鬼サイドの物語。「吸血鬼ミカエラ」というタイトルは本編を読むと色んな意味で納得しました。ミカの出番は思ったより少なかったけれど。
それにしても鏡さんは本当に魅惑的な伏線の張り方をするよなぁ。このシリーズも続きがとても楽しみです。

☆あらすじ☆
【小説版登場!】ミカエラの名に隠された秘密。人間だったころのクローリーの死闘と、フェリドとの出会い――暴き出される「彼ら」の遍歴。吸血鬼の真実と起源に迫る衝撃の新シリーズ、解禁!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「吸血鬼ミカエラの物語」は、幼少期のミカエラから始まり、途中からフェリドとクローリーが思い出話に花を咲かせつつ、ミカエラがフェリドと初めて対面する場面で一旦幕を閉じます。

 

そんな感じで「ミカエラ」と題うっているのにミカの出番は最初と最後だけ。
話のほとんどはクローリーが人間だった頃の過去編に費やされています(しかも終わらない)

 

あらー?と思いつつ、その内容の面白さに一気読みしてしまいました。
なるほどこれは「吸血鬼ミカエラ」の物語。
ミカエラはミカだけを指す言葉ではない??という意味深な展開に、思わず胸が高鳴ってしまいました。

 

ミカ母やフェリドが口にした「ミカエラ」の意味、クローリーが耳にした「彼はミカエラなんだ」という言葉。
一体、「ミカエラ」の名にどんな秘密が隠されているのでしょうか。
思わせぶりに謎だらけな現状ですが、すでにこの伏線だけで面白いっていうのはずるいよなぁ。このシリーズも追うしかないじゃないですか!

 

「ミカエラ」についても気になりますが、フェリドとクローリーの思い出話も面白かったです。
クローリーの意外な経歴にびっくり。今までは飄々とした底知れない雰囲気があった彼の人間味(当時は人間だったから当たり前か)に触れて、もっと好きなキャラクターになりました。
特に、信仰が消えつつあると寂しそうにしながら何かあるとロザリオに触りたがる仕草は印象的でした。
失望を抱えながらも神への未練を断ち切れないクローリーが、いかにして吸血鬼となってしまうのか。
ゴールが決まっていながらその経緯に好奇心を刺激されるのはグレン編と同様ですね。

 

フェリドとの掛け合い漫才みたいなコンビも良いんだよなぁ。
屋敷にお招きされた結果、「変態のやることはわからない」と呆れるシーンには笑いましたw まぁ変態だからw

 

そんな変態と末永いお付き合いをすることになるとはおそらく思っていなかった当時のクローリー。
クローリーとフェリドがタッグを組んで謎を追うことになる吸血鬼事件の真相究明にも期待が膨らみます。
元十字軍の騎士と吸血鬼の貴族が、吸血鬼の存在をほのめかす娼婦連続殺人事件の調査に乗り出す、って書くとなんだかゴシックミステリー(もしくはホラー)の雰囲気がw

 

2巻も楽しみです!

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「終わりのセラフ 吸血鬼ミカエラの物語1/鏡貴也」への3件のフィードバック

  1. そもそもミカエラは本来、女性名っぽいですからね、「終わりのセラフ」とならんで「ミカエラ」もきっと物語の根幹に関わるものなんでしょうね。人間だった頃のクローリーは本当に格好良いです(今もですが)。

    1. 名しさん、コメントありがとうございます。

      ミカエラが女性名だということも、これを読んで初めて知りましたw そうだったのかとびっくりです。
      クローリー格好いいですよね。本当にこのまま普通に主人公でいけそうな感じがとても良いです(^o^)

      一枚絵、全然気づいていませんでした・・・!
      情報ありがとうございます!

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