魔王の贄花嫁/宮野美嘉


魔王の贄花嫁 (ルルル文庫)
魔王の贄花嫁 (ルルル文庫)

評価:★★★☆☆
2016年4月刊。
魔王暗殺の密命を受けて嫁入りした花嫁の物語。
昼と夜で性格が変わる魔王に振り回されつつ、彼の本当の姿を知っていくというラブファンタジーです。
ストーリーはテンポ良く進むし糖度も良い塩梅なのですが、終盤の展開がちょっと粗く感じてしまったのが残念だったかな。

☆あらすじ☆
“夜の主”と呼ばれる魔王ウルギスの花嫁に選ばれたロロナ。ウルギス暗殺の密命を受けての嫁入りだが、ロロナは彼が本当に悪い男か、自分の目で確かめるつもりでいた。ところが初対面のウルギスから「必要なのは世継ぎを産む体だけだ」と冷淡に告げられロロナは猛反発!すれ違いの新婚生活が続くが、ある日偶然、夜しか姿を見せないウルギスの昼の姿を知ることに。恐ろしい普段の態度とは正反対の甘さを見せる夫にロロナは大混乱して…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

占術によって魔王ウルギスの花嫁に選ばれたロロナは、祖国ムストニアを滅ぼすと予言される魔王暗殺の密命を受ける。しかし、本当に彼が国を滅ぼすような人間なのかを自分の目で確かめたいロロナは、体当たりでウルギスと交流を持っていくことを決意。その中で彼にかけられた呪いの存在を知ることになり・・・・・・という感じに物語は進んでいきます。

 

「予言」と「呪い」が物語の重要な要素になるわけですが、正直これの関係を最後までいまいち理解できませんでした。
卵が先か鶏が先かっていう話で煙に巻くにしても、この作品でそれを効果的に演出できていたかどうかは疑問。
結局、終盤の予言回避のあたりも何がどうなったのかよく分かりませんでしたし。私の読解力不足なのか(´・ω・`)

 

そんな感じで最後がうまく消化できずにモヤモヤしましたが、途中までの流れはテンポ良く進むし、ウルギスとロロナの恋愛については安定の糖度が確保されていたと思います。
しっぽ触らせる云々のくだりは可愛すぎでしょう!
あと夜ギスのクーデレ加速はとてもとても良かった。

 

この昼ギスと夜ギスって設定が良いんですよねぇ。
陽性と陰性の性質を分担してるのかと思いきや、実はどっちも陰性だったという。くそう、昼ギスには騙された!
まぁ全部ふまえてもやはりウルギスが魅力的であることには変わりはないのですが!!

余談ですが、高星さん絵のケモ耳ウルギスは個人的に違和感が凄まじかったです。
それなのに一周回ってめちゃくちゃ可愛く見えてもきて・・・・・・不思議だ。

 

ロロナも結構好みなヒロインでした。
冷静な目で相手を判断したいのに、魅惑のもふもふに心が揺れ動くところがすごく可愛いw
可愛いは正義!ではなく、うっかりそう思ってしまう自分を必死に抑えようとしている感じ。
武闘派なファザコンですが、自分の物差しを持っている姿がすごく好印象でした。

 

ラストが収まり悪く感じてしまったものの、恋愛要素については十分楽しめる作品だと思います。
宮野さんの次回作にも期待しています。

 

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